Korea's Place in the Sun: A Modern History の感想
参照データ
タイトル | Korea's Place in the Sun: A Modern History |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Bruce Cumings |
販売元 | W W Norton & Co Inc |
JANコード | 9780393327021 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
1997年に出版された「Korea’s Place in the Sun: A Modern History」に、Updated Edition版の修正箇所を(Updated Edition版が出る前に)加えた日本語版である。
朝鮮はKOREA(韓国・北朝鮮)の意味で使われている。
本書では神話時代から現代までの朝鮮の歴史を扱っている。大半のページは李朝末期から朝鮮戦争までを扱っており、残りの1/4を韓国の産業化と民主化、最後の1/4を北朝鮮・韓国系米国人・国際情勢にわけ、彼らの根底に流れる思想なり背景なりを明らかにしている。北朝鮮だけのページ数は少なくメインでないことは、ページ数からも明らかであろう。
カミングスは大局的な視点からも局所的な視点からも朝鮮半島情勢を見ている。そのため、歴史上からは埋没しがちな民衆を見失うことなく、彼らが民主主義の原動力となり、朝鮮半島統一への原動力となっていると見ている。
一方で、責任ある者へは非常に厳しい意見を浴びせる。それだけに、韓国・北朝鮮のみならず日・米の人々の中で、都合のいい歴史だけを見たい人には本書は面白くないのではなかろうか。
訳のレベルであるが、お世辞にも上手いとは言えないが、全体的にはそれなりに読み易く合格である。時折、学生が翻訳したような文が出てくる。もっとも、原文を下手にいじられるよりか、原文を想像できる直訳の方がよい。訳注が付いているのがすばらしい。それだけに、「金」等と名字だけの部分をフルネームに変える措置も取って欲しかった。
物足りない部分もあるが、内容だけを見れば買いの本書である。
しかし、値段がいただけない。原著のペーパーバックだと2000円ほどで買えるだけに非常に残念だ。
朝鮮はKOREA(韓国・北朝鮮)の意味で使われている。
本書では神話時代から現代までの朝鮮の歴史を扱っている。大半のページは李朝末期から朝鮮戦争までを扱っており、残りの1/4を韓国の産業化と民主化、最後の1/4を北朝鮮・韓国系米国人・国際情勢にわけ、彼らの根底に流れる思想なり背景なりを明らかにしている。北朝鮮だけのページ数は少なくメインでないことは、ページ数からも明らかであろう。
カミングスは大局的な視点からも局所的な視点からも朝鮮半島情勢を見ている。そのため、歴史上からは埋没しがちな民衆を見失うことなく、彼らが民主主義の原動力となり、朝鮮半島統一への原動力となっていると見ている。
一方で、責任ある者へは非常に厳しい意見を浴びせる。それだけに、韓国・北朝鮮のみならず日・米の人々の中で、都合のいい歴史だけを見たい人には本書は面白くないのではなかろうか。
訳のレベルであるが、お世辞にも上手いとは言えないが、全体的にはそれなりに読み易く合格である。時折、学生が翻訳したような文が出てくる。もっとも、原文を下手にいじられるよりか、原文を想像できる直訳の方がよい。訳注が付いているのがすばらしい。それだけに、「金」等と名字だけの部分をフルネームに変える措置も取って欲しかった。
物足りない部分もあるが、内容だけを見れば買いの本書である。
しかし、値段がいただけない。原著のペーパーバックだと2000円ほどで買えるだけに非常に残念だ。