ここがおかしい 日本人の英文法III の感想
参照データ
タイトル | ここがおかしい 日本人の英文法III |
発売日 | 2012-04-01 |
製作者 | T.D.ミントン |
販売元 | 研究社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 英文法・語法 |
購入者の感想
同シリーズの第一巻『ここがおかしい日本人の英文法』に引き続いて本書を読みました。
本書は第一巻と比べるとあまり人気が高くないようですが、そのクオリティーの高さは第一巻に引けを取らないと思います。翻訳も読みやすいです。本書が第一巻と比べて人気が低いのは、ひとえに、本書で扱われている文法事項(比較級、最上級、関係詞、話法)の繊細な理解へのニーズが、第一巻のそれの場合ほどには高くないということに拠るものと思われます。
本書の内容を充分に理解するためには、著者のミントン氏がいう「Sprachgefuhl(言語感覚)」を読者がある程度高いレベルで備えていることが求められるように思います。
そういう意味では、本書は特に、高校文法を一通り押さえて英語での読み書き経験を充分に蓄積した方に向いていると思います。そのような英語学習の上級者であれば、これまで漠然とした感覚としてしか理解出来ていなかったことが本書の中で記述的に説明されているのを数多く発見し、腑に落ちる感覚を多く経験されるのではないかと思います。
説明に使われている例文は適切なものであり、説明も読者の立場に立った配慮の行き届いたものになっています。また、小見出しや重要箇所の太字強調も充実しており、良心的な編集がなされています。
また、日本人英語学習者に教養の感じられる正しい英語を使えるようになって欲しいという、筆者の英語教育者としての誠実な熱意が感じられ、好感が持てます。
本シリーズで扱われているような繊細な言語感覚の習得を、高校の英語教育の段階でカバーすることは現実的には不可能なことだと思います。(そのためには、基本的な文法のマスターだけでなく相当な量と質の読書経験の蓄積が要求されるわけですから。)
十分な英語力を身につけた後に、我こそは教養ある正しい英語の使い手になってみせるという方にとっては、本シリーズは大きな助けとなることでしょう。
英語関連書の粗製濫造の目に余る昨今ですが、本シリーズはそれとは一線を画し、英語学習の上級者が優先的に取り組み克服するべき事項を無駄なくシステマティックに説明しています。
本書は第一巻と比べるとあまり人気が高くないようですが、そのクオリティーの高さは第一巻に引けを取らないと思います。翻訳も読みやすいです。本書が第一巻と比べて人気が低いのは、ひとえに、本書で扱われている文法事項(比較級、最上級、関係詞、話法)の繊細な理解へのニーズが、第一巻のそれの場合ほどには高くないということに拠るものと思われます。
本書の内容を充分に理解するためには、著者のミントン氏がいう「Sprachgefuhl(言語感覚)」を読者がある程度高いレベルで備えていることが求められるように思います。
そういう意味では、本書は特に、高校文法を一通り押さえて英語での読み書き経験を充分に蓄積した方に向いていると思います。そのような英語学習の上級者であれば、これまで漠然とした感覚としてしか理解出来ていなかったことが本書の中で記述的に説明されているのを数多く発見し、腑に落ちる感覚を多く経験されるのではないかと思います。
説明に使われている例文は適切なものであり、説明も読者の立場に立った配慮の行き届いたものになっています。また、小見出しや重要箇所の太字強調も充実しており、良心的な編集がなされています。
また、日本人英語学習者に教養の感じられる正しい英語を使えるようになって欲しいという、筆者の英語教育者としての誠実な熱意が感じられ、好感が持てます。
本シリーズで扱われているような繊細な言語感覚の習得を、高校の英語教育の段階でカバーすることは現実的には不可能なことだと思います。(そのためには、基本的な文法のマスターだけでなく相当な量と質の読書経験の蓄積が要求されるわけですから。)
十分な英語力を身につけた後に、我こそは教養ある正しい英語の使い手になってみせるという方にとっては、本シリーズは大きな助けとなることでしょう。
英語関連書の粗製濫造の目に余る昨今ですが、本シリーズはそれとは一線を画し、英語学習の上級者が優先的に取り組み克服するべき事項を無駄なくシステマティックに説明しています。