模倣犯〈上〉 (犯罪心理捜査官セバスチャン) (創元推理文庫) の感想
参照データ
タイトル | 模倣犯〈上〉 (犯罪心理捜査官セバスチャン) (創元推理文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | M・ヨート |
販売元 | 東京創元社 |
JANコード | 9784488199050 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
前作「犯罪心理捜査官セバスチャン」に続くシリーズ2作目。
今作も非常に面白い。
まず基本の登場人物一人一人の作りがしっかりしている。為に、物語が薄っぺらにならず重層的で奥行きがある。
過去から繋がる現在、それぞれの人生と形成される人格。人となり。各キャラクタがリアルに立ち上がってくる。
物語的には色々な意味でセバスチャンが中心を占める。上がったり下がったり大変。
度々今作の事件の犯人の視点も挿入されるので、犯人が誰か読む側が推理する楽しみもある。
ちなみに自分は主人公セバスチャンの心理療法士・ステファンが怪しいな~怪しいよな~と的外れな推理をしていた。
個人的に前作に引き続き警察官トーマス・ハラルドソンの登場がとても嬉しかった。
このどうしようもなく人間臭く空回り続きのトーマス・ハラルドソンが本当に好き。
凄惨で息詰まる事件の中で彼こそが一時の安息を与えてくれる。
期待通り(?)何かやらかしてくれそうな雰囲気満々の彼の視点でのシーンは読んでて楽しい。
キャラクタ的にも物語的にも良く出ている本作。
海外小説だからとか北欧ミステリだから難しそうとか敬遠せず、ミステリ好きには是非読んでほしい。
今作も非常に面白い。
まず基本の登場人物一人一人の作りがしっかりしている。為に、物語が薄っぺらにならず重層的で奥行きがある。
過去から繋がる現在、それぞれの人生と形成される人格。人となり。各キャラクタがリアルに立ち上がってくる。
物語的には色々な意味でセバスチャンが中心を占める。上がったり下がったり大変。
度々今作の事件の犯人の視点も挿入されるので、犯人が誰か読む側が推理する楽しみもある。
ちなみに自分は主人公セバスチャンの心理療法士・ステファンが怪しいな~怪しいよな~と的外れな推理をしていた。
個人的に前作に引き続き警察官トーマス・ハラルドソンの登場がとても嬉しかった。
このどうしようもなく人間臭く空回り続きのトーマス・ハラルドソンが本当に好き。
凄惨で息詰まる事件の中で彼こそが一時の安息を与えてくれる。
期待通り(?)何かやらかしてくれそうな雰囲気満々の彼の視点でのシーンは読んでて楽しい。
キャラクタ的にも物語的にも良く出ている本作。
海外小説だからとか北欧ミステリだから難しそうとか敬遠せず、ミステリ好きには是非読んでほしい。