「難聴」聞こえがクリアになるＣＤブック (脳幹を刺激する聴覚トレーニング) の感想

2018年の12月半ばからCDを聞き始めて現在2ヶ月半ほど経過しています。
1日1回、夜寝る前に聞いています。
このCDを聞く以外には特に何もしておらず治療も受けていません。

回転性めまいを伴う突発性難聴になり、治療方法も無いとお医者さんに言われ
3年ほど経過した時点からこのCDを聞き始めました。

左耳の聴力が極端に低く、音がほんの微かに聞こえる状態からのスタートです。
右耳も少し傷んでしまったのですが幸い日常生活がおくれるぐらいの範囲に収まっています。
投薬治療等は全く受けていません(そもそも通院初期から処方すらされませんでした)。

まず言えるのは、CDにより明らかに左耳の聞こえが改善されている事を実感しています。

CDを聞き始めた最初の数日は、聞き終えた直後に
体中がぐったりして猛烈な疲れと眠気を感じたことを覚えています。
おそらく普段使わない脳の部分に働きかけたため疲労が出たのだろうと素人なりに考えています。

そして逆にこの疲労感で、
「脳に対して何らかの作用をしている、効果があるに違いない！」
と確信し集中して日々トレーニングに臨んで行きました。

ただし、このCDを聞いても聞こえ方に対して数日で効果が出るわけではないです。
また本書内にあるように難聴の原因が根本的に良くなるわけでもないのかもしれません。

しかし、実際に聞こえが良くなっているのを体験し、
今ではこのCDは効果があると確信しています。
例えるなら薄い紙を一枚ずつ積み重ねていくかのように、
毎日コツコツとトレーニングを続けることで少しずつ効果が出てくるのだろうと思います。

私は難聴になった直後に色々調べて
このようなCDが色々とあることは知ってはいたものの、
本当に効果があるんだろうか？何をやってもダメなんじゃないだろうか？
もしダメだったら更にがっかりするだけではないだろうか？
と思い、すぐにはトレーニングに踏み切りませんでした。

APDを疑って、東京医療センターに検査に行きましたが、担当の東大出身を自慢にしている医師に「まったく聞こえない人からしたら、高級な悩みだ」と冷笑され、検査結果をかくされるなど、ひどい扱いを受けました。少し聞こえなくても不都合を感じるひとは沢山いるし、仕事で不都合を感じているので少しでも改善できる方法はないのか、トレーニングをしたり、食べ物で気をつけたり、といったアドバイスはないのでしょうかと聞いたら、「そんなものはない！」と怒鳴られました。医師いわく、そうやって、ちょっと聞こえないだけの人間は追い返してきたんだそうです。真っ向から、「リハビリしても聴覚は改善なんかしない！」と断言され、ショックだったのですが、そんな途方にくれた帰り道、書店でこの本を見つけました。「ああ、これだ、こういうことなんだよ、ほしかったアドバイスは・・！」と思いました。実際に、CDを聞いて、脳の血流量が上がったような気がするし、自律神経にも利いているような気がします。総合病院の耳鼻科で、「解決法なんてない！」って言われたひとは、医師の言葉を鵜呑みにせず、この本のようになにかヒントはあるので、いろいろな解決法を探してほしいです。医師もピンきりだと思いました。