ノルウェイの森 上 (講談社文庫) の感想

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参照データ

タイトルノルウェイの森 上 (講談社文庫)
発売日販売日未定
製作者村上 春樹
販売元講談社
JANコード9784062748681
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者

購入者の感想

村上春樹の本は「ノルウェイの森」しか読んでいません。

大ベストセラーにもなったので読んでおこうと思い、
5年程前に上下巻購入し、当時読みました。

途中、村上春樹氏が繰り広げる世界観・人間観に違和感を抱いてしまい、
断念しながらも最後まで読みました。

読後は、作者が何を言いたかったのか分からず、
登場人物の誰にも共感できず、空虚感が広がりました。

それ以来、残念ながら、
彼の作品を読みたいという気持ちには至りません。

ノルウェイの森は、
登場人物達の未熟な人間性、自己逃避する弱い精神性を中心に描き
そのまま終了します。単純すぎます。

加えて、人間にとって重要な「性」と「死」を題材としているにも関わらず、登場人物たちがそこに至る理由も簡単に描かれすぎているように思いました。

多感期な若者を設定にし、奥深いテーマでもあるのに、
掘り探るべき人間としての心情、悩み・苦しむ葛藤の描写が不足しているように思います。主人公の自己陶酔の思い出だけ。

また、登場人物たちが皆、似たような自己逃避型の人間設定なので、
さらにつまらない。
その為、簡単にセックスや自殺に至るので滑稽です。

自己逃避すれば良いという安易で短絡的な展開の繰り返しはどうなのでしょうか。

個人的には、
作者の思考(世界観・人間観)に不快感・嫌悪感を抱きました。

大ベストセラーになった為、期待していた分、
非常に落胆しました。

私の中では、不気味な本という位置づけです。

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