12センチ (初回限定盤) の感想

前作『アオイロ』に引き続き、切なくて、悲しくて、辛いネガティブな歌詞が多いのに、なぜか聴いているうちに引き込まれ、聴き終ると優しい気持ちになります。

すみわたった歌声や、すんなり頭に入ってくるメロディに癒されます！

ネガティブオーラ全開の中でも、一番幸せオーラ全開の曲『左手』素直な一途な思いの曲『伝える日』がオススメです♪

1st「アオイロ」も珠玉の名作揃いの名盤でしたが、
今作、2nd「12センチ」は、前作よりも更に1曲1曲の内容が濃く、深味を増していて、凄味さえ感じさせます。
メロディメーカーとしての山崎あおいさんの、確かな成長を実感させられます。

シングル曲「スクランブル」「ふたりで歩けば」だけでなく、アルバム曲も大変素晴らしいです。
例えば、幸福感に満ち溢れた「左手」、出の美しいピアノの音にドキッとさせられる「君がいない夏なんて嫌いだ」、
浮遊感漂う｢サカナ｣、「センチメンタリズム」「BATABATA」の楽しさなどなど、詳述したらキリがありません。
どの曲も山崎あおいさん独特の楽しさと切なさに満ちており、聴いていて胸がドキドキしっ放しです！

歌声も、相変わらず清涼感に溢れていて、耳に非常に心地よく、リラックスし、ストレスも解消されます。

また、それぞれの曲のアレンジにも細かな工夫が凝らされていて、
そこかしこに音楽という名のマジックが散りばめられているのも魅力です。

日本屈指の女性シンガーソングライターと称したい山崎あおいさんの、渾身の魅惑的な傑作アルバム「12センチ」。
是非、多くの音楽ファンの方々に耳にして頂きたいです！

P.S. DVDは歌のみならずMCの部分もあり、とても楽しく拝見いたしました。