スティーブ・ジョブズ I の感想
参照データ
タイトル | スティーブ・ジョブズ I |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ウォルター・アイザックソン |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062171267 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » ビジネス・経済 » 企業・経営 |
スティーブ・ジョブズ I とは
冒頭部分「はじめに」と「目次」のの中身画像を公開。 | |
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購入者の感想
内容については、多くのレビュアーが指摘するように実に面白い。ジョブズ自身の人生の破天荒ぶり自体が興味深いのは当然だが、多くの人のインタビューを通じて、彼の人生を丹念にそして包括的に描き出した著者の力量、そして原作に忠実でありつつ、日本の読者には縁の薄い米国の事情をかみ砕いて説明した翻訳者の力量は見事としか言いようがない。内容だけなら文句なく☆5つである。
しかし、あえて☆1つにしたのは、すべて販売元の講談社のやりように納得がいかないからである。私はこの本が好きなので、語学の勉強も兼ねて日本語版の他、英語の原書と中国語版(台湾)を読んでみた。日本では上下巻の分冊で、発売当初合計約4000円だったが、米国では全1冊のハードカバー版でも2000円以下、台湾では約1500円だった(台湾における中国語版の発売日は、日本版よりも早かった)。
ちなみに、台湾で発売された中国語版だが、内容は日本版以上に原書に忠実である。外国人の自分にとっても読みやすい良書であった。日本と台湾では所得水準が異なるとはいえ、同じ翻訳という労苦があることを考えると、この価格差は異様としか言いようがない。加えて、日本では発売から約1年後にペーパーバック版が上下合計2000円で発売されたが、本来最も廉価なはずのKindle版にはハードカバー版とほぼ同じ値段がついている。日本語という非関税障壁にあぐらをかき、売れる本からはふんだくれるだけふんだくろうという、出版社の安易な姿勢しか見て取れない。市場原理から、売れない翻訳本に高い価格がつくのはある程度やむを得ないとは思うが、絶対に売れる(実際に売れた)本にもこのような価格を設定するのは、商業倫理に反する気がしてならない。出版不況と言われて久しいが、こんな出版社の姿勢にも一因があるのではなかろうか、このジョブズの伝記の販売方法を見ると、そんな印象を持たずにはいられない。
しかし、あえて☆1つにしたのは、すべて販売元の講談社のやりように納得がいかないからである。私はこの本が好きなので、語学の勉強も兼ねて日本語版の他、英語の原書と中国語版(台湾)を読んでみた。日本では上下巻の分冊で、発売当初合計約4000円だったが、米国では全1冊のハードカバー版でも2000円以下、台湾では約1500円だった(台湾における中国語版の発売日は、日本版よりも早かった)。
ちなみに、台湾で発売された中国語版だが、内容は日本版以上に原書に忠実である。外国人の自分にとっても読みやすい良書であった。日本と台湾では所得水準が異なるとはいえ、同じ翻訳という労苦があることを考えると、この価格差は異様としか言いようがない。加えて、日本では発売から約1年後にペーパーバック版が上下合計2000円で発売されたが、本来最も廉価なはずのKindle版にはハードカバー版とほぼ同じ値段がついている。日本語という非関税障壁にあぐらをかき、売れる本からはふんだくれるだけふんだくろうという、出版社の安易な姿勢しか見て取れない。市場原理から、売れない翻訳本に高い価格がつくのはある程度やむを得ないとは思うが、絶対に売れる(実際に売れた)本にもこのような価格を設定するのは、商業倫理に反する気がしてならない。出版不況と言われて久しいが、こんな出版社の姿勢にも一因があるのではなかろうか、このジョブズの伝記の販売方法を見ると、そんな印象を持たずにはいられない。
上下巻に分けるのはちょっと微妙なんじゃないかとか、電子書籍版が値段同じなのはどうかとか
世界同時発売にこだわったわりに、日本の電子書籍版はapple storeでは発売日にアプリで買えないとか
本の帯が少しイメージにそぐわないんじゃないかとか
などなど講談社さんに色々突っ込みたいことがある人は多いでしょうが
ここでは本の内容のみのレビューとします。
訳者は井口耕二さんで数々のアップル関連本を手がけており、アップル創業者のウォズニアックの
自伝も日本語版に訳しておられます。本来8〜9ヶ月は最低かかる一般書の翻訳を今回は3ヶ月程度の
スケジュールでこなさなければならなかったそうで、翻訳の質をさすがに多少心配していたのですが
原著の雰囲気通りに仕上がっており、素晴らしい仕事だと思います。
上巻の内容は「ジョブズの生い立ちと子供時代〜高校大学〜アップル創業〜アップル2誕生〜マック誕生〜
アップル追放〜ネクストプロジェクトとピクサー」までです。アップルに復帰して、imacやiPhoneを
生み出すのは下巻からですね。
偉大な経営者ということはなんとなく知っていても、スティーブ・ジョブズの行ってきたことに
ついては、この本で初めて知ったという人も多いでしょう。「人間としてそれはどうよ」とか
「あからさまに犯罪だろ」みたいな行為もあるので、結構ショックを受ける人も多いかも
しれません。しかし、ジョブズが偉大な製品をいくつも生み出し、劇的に世界を変えたのは
事実です。この本を読んで彼の人格が好きになれない人もいるでしょうが、それはそれとして
ジョブズが素晴らしい製品を生み出してきたことを忘れないで欲しいとも思います。
ちなみにジョブズと共にアップルを創業したウォズニアックの自伝「アップルを創った怪物」を
同時に読むと、2人の言ってることや見方が食い違ってるので、どちらを信じるかとかどっちが本当
なんだとか、色々比較できて面白いのでかなりお奨めです。0
世界同時発売にこだわったわりに、日本の電子書籍版はapple storeでは発売日にアプリで買えないとか
本の帯が少しイメージにそぐわないんじゃないかとか
などなど講談社さんに色々突っ込みたいことがある人は多いでしょうが
ここでは本の内容のみのレビューとします。
訳者は井口耕二さんで数々のアップル関連本を手がけており、アップル創業者のウォズニアックの
自伝も日本語版に訳しておられます。本来8〜9ヶ月は最低かかる一般書の翻訳を今回は3ヶ月程度の
スケジュールでこなさなければならなかったそうで、翻訳の質をさすがに多少心配していたのですが
原著の雰囲気通りに仕上がっており、素晴らしい仕事だと思います。
上巻の内容は「ジョブズの生い立ちと子供時代〜高校大学〜アップル創業〜アップル2誕生〜マック誕生〜
アップル追放〜ネクストプロジェクトとピクサー」までです。アップルに復帰して、imacやiPhoneを
生み出すのは下巻からですね。
偉大な経営者ということはなんとなく知っていても、スティーブ・ジョブズの行ってきたことに
ついては、この本で初めて知ったという人も多いでしょう。「人間としてそれはどうよ」とか
「あからさまに犯罪だろ」みたいな行為もあるので、結構ショックを受ける人も多いかも
しれません。しかし、ジョブズが偉大な製品をいくつも生み出し、劇的に世界を変えたのは
事実です。この本を読んで彼の人格が好きになれない人もいるでしょうが、それはそれとして
ジョブズが素晴らしい製品を生み出してきたことを忘れないで欲しいとも思います。
ちなみにジョブズと共にアップルを創業したウォズニアックの自伝「アップルを創った怪物」を
同時に読むと、2人の言ってることや見方が食い違ってるので、どちらを信じるかとかどっちが本当
なんだとか、色々比較できて面白いのでかなりお奨めです。0