次世代スパコン「エクサ」が日本を変える!: 「京」は凄い、“その次”は100倍凄い (小学館新書) の感想
参照データ
タイトル | 次世代スパコン「エクサ」が日本を変える!: 「京」は凄い、“その次”は100倍凄い (小学館新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 辛木 哲夫 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784098251988 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 工学 » 先端技術・ハイテク |
購入者の感想
著者が、スパコン「京」開発チームのスタッフとして仕事をしてきた自負を本書で読み取ることが出来た。
次世代のスパコン「エクサ」への著者の思いも本書のページを繰るごとに理解できた。
が、本書では、スパコンが未来の人類にとってバラ色のものであるような記述が多く、はたしてそれが事実なのだろうか、との疑問も残ったのが評者の正直な感想である。
スパコンは、あくまでツールとしてのスパコンでなければならない、と著者は説いていたが、ツールを操るのが人であり、人は間違いを犯すものでもある。
やはりスパコンの専門家だから提示できるマイナス面も記述してほしかった。
素人の浅はかな危惧かもしれないが・・・。
次世代のスパコン「エクサ」への著者の思いも本書のページを繰るごとに理解できた。
が、本書では、スパコンが未来の人類にとってバラ色のものであるような記述が多く、はたしてそれが事実なのだろうか、との疑問も残ったのが評者の正直な感想である。
スパコンは、あくまでツールとしてのスパコンでなければならない、と著者は説いていたが、ツールを操るのが人であり、人は間違いを犯すものでもある。
やはりスパコンの専門家だから提示できるマイナス面も記述してほしかった。
素人の浅はかな危惧かもしれないが・・・。
スパコンが何故必要か。何故多額の税金を注ぎ込んでまで開発していかなければならないか。何故1位でないと駄目なのか。
これらの疑問に対する答えを、次世代スパコン’エクサ’と’京’を比較しながら、分かりやすく説明してあります。
例えば、既に日本の産業分野、科学分野、そして市民生活までもスパコンを活用した科学技術に支えられているという構造が、多くの具体例とともに示されています。
それらは素人であっても分かるように噛み砕いて説明してあり、教養書としても楽しめる内容だと思います。
また、他国のスパコン開発に対する姿勢についても書いてあります。
ここに具体例は書きませんが、スパコン開発に積極的に取り組もうとするのがグローバルスタンダードであることが分かります。
「税金を使ってスパコンの開発をすべきかどうか」なんて議論をすること自体、もはや時代遅れのようです。
ネット上でたびたびスパコン開発への税金投入を全否定する文章を見かけますが、嘆かわしいことです(もちろん、批判はある程度必要かもしれませんが)。
一人の研究者として、できるだけ多くの方が本書を手に取り、スパコンの必要性を理解してくれることを祈ります。
これらの疑問に対する答えを、次世代スパコン’エクサ’と’京’を比較しながら、分かりやすく説明してあります。
例えば、既に日本の産業分野、科学分野、そして市民生活までもスパコンを活用した科学技術に支えられているという構造が、多くの具体例とともに示されています。
それらは素人であっても分かるように噛み砕いて説明してあり、教養書としても楽しめる内容だと思います。
また、他国のスパコン開発に対する姿勢についても書いてあります。
ここに具体例は書きませんが、スパコン開発に積極的に取り組もうとするのがグローバルスタンダードであることが分かります。
「税金を使ってスパコンの開発をすべきかどうか」なんて議論をすること自体、もはや時代遅れのようです。
ネット上でたびたびスパコン開発への税金投入を全否定する文章を見かけますが、嘆かわしいことです(もちろん、批判はある程度必要かもしれませんが)。
一人の研究者として、できるだけ多くの方が本書を手に取り、スパコンの必要性を理解してくれることを祈ります。