Piano Concerto 2 Op. 83 Bfl Maj (Edition Eulenburg) の感想

写真のスコアの表紙にNEW EDITIONというシールが貼ってありますが、これは、判型が大きくなった再版であることを示しています。
Eulenburg版(Schott社)では最近、従来の小型スコアの判型(13.5x19.0cm)を順次、(恐らく製造コストの安い)より大きいもの(15.5x22.5cm)に代えているところです。シールにNEW URTEXT EDITIONと表示されているものは新たに校訂された原典版ですが、NEW EDITIONと表示されているものは以前と同じ内容で、単に大きくなっただけ、私にとっては単純に使いにくくなっただけです。
この曲の場合は、Eulenburg版は、原出版社のの版権表示のある1927年以前の版が参照できないので断言はできないのですが、多分オリジナルのSimrock版を転載したものだと思われます。現在旧全集版の縮刷であるBreitkopf版も発売中であり、既に存在意義が疑わしいのですが、さらに、KielのBrahms-Institutの新全集版のサイトによると、この曲の巻が現在製作中であり、来年か再来年にも、遥かに信頼のおける新版がHenleから発売されるはずです。
急がない方には、Henle版を待つことをお勧めします。