世界一うつくしい昆虫図鑑 の感想
参照データ
タイトル | 世界一うつくしい昆虫図鑑 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | クリストファー・マーレー |
販売元 | 宝島社 |
JANコード | 9784800222299 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 動物学 |
購入者の感想
この本は「図鑑」とタイトルに付いてますが、実際はクリストファー・マーレーというデザイナーの、
昆虫の標本を使った「作品集」です、
そして生や死や、自然の賛歌や破壊といったテーマを扱った芸術に付きものの
問題や賛否を含むものでもあります。
人間原理、というものがあります、非常におおざっぱに言うなら
「猫が可愛らしいのは人間に可愛がられる為である」という感じのアレです。
ヨーロッパの庭園は草木の枝1本まで徹底的に管理され、シンメトリーな配置を構築します。
東洋では、ものはあるがままの姿がよい、庭は1本の樹を生かしつつ全体を造る、
という思想が主ですが、クリストファー氏の思想、美意識は明らかに前者の方でしょう、しかし、
そういう「人間のために管理された自然」を美しいとする思想、美意識、文化もあるのです、
それは否定されるものではありません。
本を通し、昆虫を通し、あるがままの生命や自然について感じたい、考えたい人は、
この本は見ない、買わないことです、
まるで鉱物のように、「人間に都合のいい色彩で並べられた」昆虫の「作品」に嫌悪感を覚えるでしょうから。
しかし、そんな事は気にしない、考えない、嫌悪感もないという人にとっては、確かにこの本は、
キレイな色彩の昆虫が大きな写真でたくさん載ってる素晴らしい「図鑑」と言えるでしょう。
この本を、生命や死を冒涜する醜悪な本と見るか、
美しく昆虫・自然を管理したアート作品集と見るか、
その人の考え方によって分かれるところですが、
そういう意味では単なる「図鑑」ではなく、
その人の思想・生命観をも考えさせられる「作品集」とも言えそうです。
昆虫の標本を使った「作品集」です、
そして生や死や、自然の賛歌や破壊といったテーマを扱った芸術に付きものの
問題や賛否を含むものでもあります。
人間原理、というものがあります、非常におおざっぱに言うなら
「猫が可愛らしいのは人間に可愛がられる為である」という感じのアレです。
ヨーロッパの庭園は草木の枝1本まで徹底的に管理され、シンメトリーな配置を構築します。
東洋では、ものはあるがままの姿がよい、庭は1本の樹を生かしつつ全体を造る、
という思想が主ですが、クリストファー氏の思想、美意識は明らかに前者の方でしょう、しかし、
そういう「人間のために管理された自然」を美しいとする思想、美意識、文化もあるのです、
それは否定されるものではありません。
本を通し、昆虫を通し、あるがままの生命や自然について感じたい、考えたい人は、
この本は見ない、買わないことです、
まるで鉱物のように、「人間に都合のいい色彩で並べられた」昆虫の「作品」に嫌悪感を覚えるでしょうから。
しかし、そんな事は気にしない、考えない、嫌悪感もないという人にとっては、確かにこの本は、
キレイな色彩の昆虫が大きな写真でたくさん載ってる素晴らしい「図鑑」と言えるでしょう。
この本を、生命や死を冒涜する醜悪な本と見るか、
美しく昆虫・自然を管理したアート作品集と見るか、
その人の考え方によって分かれるところですが、
そういう意味では単なる「図鑑」ではなく、
その人の思想・生命観をも考えさせられる「作品集」とも言えそうです。