Molecular Quantum Mechanics の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

【update 2012.10.10】
■第５版
・この版から編集方針が大きく変わりました。
　(従来の章末の）Problemに加えて、Exercisesが加わり
　全部の詳細解答（一部のProblemも）がWebでpdf公開されてます。
　　約２７０頁もある詳解です！
・４版で巻末にあった(Further information)が関連する章末に移動し参照しやすい
・(Mathematical background)の項目ができ、必要となる章の前に配置されている
　複素数、微分方程式、ベクトル、行列、フーリエ変換、スカラー・ベクトル関数
　--- 物理系以外の（化学系などの）学生が学びやすくする配慮だと思われます
　★従来の欠点（説明が少ない、式の導出が簡潔）を補うべく
　　演習問題のWEB解答リンクなどで、使用する学生へ配慮してる姿勢が伺えます。
・計算化学の章を大幅改訂し（ＤＦＴ）を詳しく扱ってます
・Further reading
　DFTの新しい文献の追加が目立つ
　Density Functional Theory: A Practical Introduction Sholl (2009)
　　Chemical Reactivity Theory: A Density Functional View 　Chattaraj　(2009)
　Quantal Density Functional Theory II: Approximation Methods and Applications
　　　Sahni　(2009)

・４版よりも記述が大幅に減少した項目がある
　　Hartree-Fock方程式の導出　４頁⇒１頁　など
・４版より約20mm本が大きく本棚への収納が課題
　
　-----------------------------

4版になり大きく変貌を遂げた感がある。