Low-Voltage SOI CMOS VLSI Devices and Circuits の感想

MOSの基礎理論を述べた本というのは概して世代遅れのプロセスを元にして書かれているものが多い。（例えばfoxによるアイソレーションなど）

この本は一通りMOSの基礎理論を理解した人が、現在のプロセスで設計を行うにあたって一読すると良いのではないかと思われる。

内容は結構難解ではあるのだか多くの図を使って説明しており、パラパラと図を追いかけるだけでもSOIプロセスのイメージを掴むことが出来る。

寄生容量などについても図を用いて説明されているので、

MOSの基本を押さえた人ならば、実設計の際に何に注意して設計すれば良いのかがイメージできるのではないだろうか？

あえて注文をつけるとすれば、SOIプロセスの特徴を最大限に生かす設計手法について、

もう少し突っ込んで書いてあると実務に即役立つ資料として机の脇に置いておくべき一冊となるであろう。