実学入門 経営がみえる会計―目指せ! キャッシュフロー経営 の感想

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参照データ

タイトル実学入門 経営がみえる会計―目指せ! キャッシュフロー経営
発売日販売日未定
製作者田中 靖浩
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532318673
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経理・アカウンティング » キャッシュフロー

購入者の感想

 初版が1999年なのでかなりのロングセラー。「会計」というわけの分からないものを、手元に引き寄せて考えるというところでは優れた入門書で、「目指せ!キャッシュフロー経営」というサブタイトルの通り、初版のころは「キャッシュフロー計算書」(2000年から義務化)がやっと出て、ビジネスパーソンのみなさんが右往左往していたころで、良い指南書になったということなのかもしれない。

 「会社で行われる経理業務も税法中心に組み立てられている」というところから「会計上の決算書は、子供の成績表のようなものだ」という言葉を持ち出す。本来数値化できないものを、B/LとPLにして数値をつけたものでしかないと、そこから、「投資とリターン」という基本を示すと同時に
「1.利益を獲得すること 2.財務体質を強くすること 3.キャッシュフローを管理すること」と「会計から見た経営上の課題」を示す。ここは、基本を示すと同時に、「会計」としての新しい視点を示すところでもあると。このあたりが導入部。

 中間部は決算書の読み方や、資金調達の方法(ここは、ベンチャー企業系の本なりクラウドファンディングうんぬんなんかと比べると古典的か)、銀行の不良債権や企業の内部留保の話など、色々と脱線しつつも経営と会計についてのアウトラインを示していく。個人的には、借方(左)・貸方(右)についてはいまだ呼び方に慣れないのだが、右側が「調達」で、左側が「運用」すなわち金の投資形態、というのが納得の行く説明でよかった。土地や在庫などで投資形態としてあると。

 後半はキャッシュフローだが、そこにくると「収入・支出から収益・費用への変換の本質は「タイミング変換」」として、3匹の「会計妖怪」が出てくる。減価償却、繰延資産、引当金、と。
 タイミング変換をやるのは「会社の業績をより正確に表すため」なのだが、在庫と売り掛けのずれ、というのが微妙な問題として出てくる。そこでキャッシュフロー経営というのが重要になってくると。黒字倒産したアーバンコーポレイションを事例に、仕入れ(不動産)で巨額の有利子負債があれば在庫がはけなければ資金ショートしてしまう、と。キャッシュフローとは原点回帰だと。

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