姉の結婚 6 (フラワーコミックスアルファ) の感想

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参照データ

タイトル姉の結婚 6 (フラワーコミックスアルファ)
発売日2013-11-08
製作者西 炯子
販売元小学館
JANコード9784091355782
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

主役級の三人がそろいもそろって、この状況の問題の根っこが「私だけを見て、私だけを愛して」だった。
それぞれ抱えているトラウマがまるで中学生のまま。
父親の愛情(真木は愛人と自分、ヨリは妹と自分)を乞い、理恵は初めての大人の恋愛に拘って一途に求める気持ちはまるで十代の様。
なんだか幼いし、真木に至っては精神科医なんだから、様々な症例、疾患を考察する上で、例えば自分はAdult Childrenとか当てはまらないかなんて考えなかったのだろうか。
医師として患者のトラウマの対処をしても自分のそれとは医師としては向き合わなかったのだろうか。
それとも、自分の抱える寂しさにふたをして、ひとりぼっちだった子供のときのと思い出と現実の問題がやっとひとつながりに成って、改めて自分の問題として自覚できたのが、初恋のヨリと再開して再び訪れた思春期状態の今とか?
だとしても、女性にだらしない父親が自分より女性を取ったからって今更涙ぐむものだろうか。
アラフォーの男だったら、父親の男としての性(さが)、捨てきれない業(ごう)、だって理解しそうなもんだけど。
ヨリは自己評価が低いからこその男性遍歴だし、理恵はおそらく初めての挫折を認めたく無いのも有るんじゃないかな。
一番早く現実と折り合いを付けた人がキャスティングボートを握るのかもしれない。
見た目同様に若々しい精神をお持ちだと再認識したこの巻で一番共感出来たのは、夢幻堂先生の「時間がないから全部」して欲しい観光案内のリクエスト。
先日機会が有りモデルの長崎に立ち寄って路面電車に乗って同じ様なルートを回りました。聖地巡礼じゃないですよ。
その時の心境は正しくそのまま。(路面電車の通りしか見てないので、チャンポンとデパートが見つからなかった)
表紙の長崎駅は真木がヨリを博多へ連れ出そうとした物語の始発駅であり、ヨリが東京に見切りを付けた終着駅である。
ターミナル駅とは違う、期待感とどん詰まり感、この街だけで完結する生き方も充分幸せじゃないかとも思える。
恋愛はともかく、夢幻堂先生のリクルート、東京の出版社の仕事とともに選択肢の一つ。
ヨリは恵まれ過ぎて見えなく成るタイプかもしれない。

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