DDD 1 (講談社BOX) の感想

悪魔憑き、そして悪魔祓いがテーマになっているこの小説。

私達の現実ではまず使われる事の無い単語を用いながら、

ある種、現実味を帯びると言う独特な切り口を主としています。

その為、読んでいると難解な部分にぶつかるかもしれません。

ファンタジー小説のような単一の世界観ではなく、二つの基準。

現実と幻想が精巧に入り混じる、複雑怪奇な世界が其処に在るから。

でも、その世界に呑まれないぐらい色濃い存在感を持つキャラクターが猟奇跋扈しています。

これ以上の説明は蛇足なので、後は買ってからのお楽しみですね。

ですが一つ注意。この方の作品は（私が知る限り）例外無くクセが強い為、

嫌いな人はとても嫌いに、好きな人はとても好きになる傾向があります。

ともあれ、良質な伝奇をお求めの方にはオススメしたい逸品。

ご購入の際は、独特の雰囲気に呑み込まれ過ぎぬよう、ご注意くださいませ。