オセロ (角川文庫クラシックス) の感想
参照データ
タイトル | オセロ (角川文庫クラシックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ウィリアム シェイクスピア |
販売元 | 角川書店 |
JANコード | 9784042106098 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 詩歌 » 外国詩 |
購入者の感想
お互いに絶対の愛情を持っていたはずの、オセロとデズデモーナは、イアーゴの策略により、いとも簡単に騙されてしまう。オセロは、立派な武人として確固たる地位を持ち、白人の美しいデズデモーナという娘を恋愛結婚で嫁にもらった。何の欠点も引け目もないようなオセロの、自分では気づいていないかもしれない「有色人種」であるという引け目をうまく探り出し、突っつくイアーゴの口のうまさには驚きでした。オセロはデズデモーナの浮気現場を見たわけでもないのに、イアーゴにすっかり騙され、彼自身だけではなく、周りの人間すべてに悲劇をもたらす。一方、悪役のイアーゴのことをただの悪役とくくれない様な描き方をできるシェイクスピアの才能にはまさに脱帽です。