KAWAI デジタルピアノ CA95B 88鍵 プレミアムブラックサテン調仕上げ の感想

購入して一週間のレビューです。

始めたての頃に入門機として購入した、ポータブルタイプ（CASIO電子ピアノ）からの買い替えです。
これと比較するのは酷ですが、木製鍵盤の触り心地やタッチの感触はグランドピアノに少しでも近づけようという造り手のこだわりを感じることが出来ます。またピアノのサンプリング音源も本当に忠実で、お腹に響く低音部やコロコロとまろやかな心地よい高音部もリアルに響きます。

ただしやはりスピーカーとアンプを介して音を出している電子楽器なので、響板がついていても限界はあります。そう考えると、下位機種CN24を自宅の練習専用機にして、たまに街中にある音楽教室の時間貸しの練習室で、本物のグランドピアノに触れて思いっきり弾いた方が満足感は大きいかなとも思ってしまいました。

購入して一週間ですが、現実問題として一般家庭のリビングで音を出すのでヘッドホン使用が多く、せっかくの響板性能を生かしきれてないのが残念です。あと響板がついているのでCA65のように分解組立が出来ず、完成された状態で納品されるのでエレベーターなどの運搬がとても大変でした。

それでもデザインがシンプルなところが気に入り、購入の決め手になったところもあるので、所有満足感は高いです(いかにも多機能でボタンがごちゃごちゃついてないところは河合のいいところですね)。

ヤマハ、ローランドと色々悩みましたが、ヤマハでこのクラスの性能を求めると30万以上になってしまうし、ローランドはこのクラスではかなり良い音が出ますが、デザイン面でボタンが多めで、すっきり感がなかったので、最終的に河合のCA95になりました（個人的感想ですが、ヤマハはピアノのサンプリング音はどちらかというと明るめで高音がキンキンして聴き疲れそうでした。ローランドは低音部の響き方がとても元気で迫力がありながら、濁ることなくキレイに響くので、造られた音として聴いても心地よく感じました。河合はヘッドホンMDR-MA900での感想ですが、前2社よりも全領域でクセがなく優しい響きが心地よかったのでこれも購入の決め手になりました）。