遺伝医学やさしい系統講義18講 の感想
参照データ
タイトル | 遺伝医学やさしい系統講義18講 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | メディカルサイエンスインターナショナル |
JANコード | 9784895927512 |
カテゴリ | ジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 基礎医学 » 遺伝学・遺伝子工学 |
購入者の感想
日本人類遺伝学の大会で行われた「遺伝医学系統講義」という特別企画の書籍化。語り口調という意味では「やさしい」のですが、中身は決して「やさしい」わけでなく、内容的には初学者にとっては難しい部分もあるのではないかと思います。しかしながら、「日本人は遺伝学に弱い」という指摘を含む総論の第1,2講をはじめとして有益な情報が多く、初学者のみならずこの分野の研究者にとっても、概念がうまく整理されておりこれまで誤解していた部分の知識のアップデートに役立つと思います。
とくに第1講のp4の「質的な離散的概念と、量的な連続的概念の違いが、日本語では非常に把握しづらいということです」は、レビューワーも常日頃から感じていることであり、素晴らしい指摘だと思いました。
約3年も前に行われたイベントのため、(日進月歩で進んでいるこの分野においては)中身が古くなっているのではないかと危惧もありましたが、書籍化の際にアップデートがなされているようで、(2014年1月の時点で)現在進行形で議論されている個人ゲノム配列解読(23andmeの話題他)など、最先端のことが含まれています。p193の表12-8には次世代シークエンサーのこともまとめられています。そういった部分を拾い読みしていくだけでも有益な内容の本だと思います。
とくに第1講のp4の「質的な離散的概念と、量的な連続的概念の違いが、日本語では非常に把握しづらいということです」は、レビューワーも常日頃から感じていることであり、素晴らしい指摘だと思いました。
約3年も前に行われたイベントのため、(日進月歩で進んでいるこの分野においては)中身が古くなっているのではないかと危惧もありましたが、書籍化の際にアップデートがなされているようで、(2014年1月の時点で)現在進行形で議論されている個人ゲノム配列解読(23andmeの話題他)など、最先端のことが含まれています。p193の表12-8には次世代シークエンサーのこともまとめられています。そういった部分を拾い読みしていくだけでも有益な内容の本だと思います。