エレクトリック・カラフル の感想

このアルバムは全曲を通して、ウィンド・シンセ（メロディー）に、シンセサイザーの伴奏（ドラムスも含む）で演奏されています。これまでのアルバムように、４本のアコースティックのクラリネットで演奏されたものとは大きく違います。
１曲目は、ディズニーアニメ「ピノキオ」の、よく知られた「星に願いを」です。オリジナル曲は静かな演奏ですが、アップテンポのユーロビートにアレンジされています。３曲目の東風、４曲目のライディーンは往年のＹＭＯのヒット曲ですが、ＹＭＯが使っている頃とは機種が違うので、新しい感覚のテクノ・サウンドのように聴こえます。そのほかの曲も同様な雰囲気になっています。
もし、アコースティックな音をあくまで望むようであればこのアルバムは不向きであるし、現代風なサウンドでアップテンポのＢＧＭが好きな方にとっては、新鮮な音色、演奏、リズムが存分に楽しめるアルバムです。筆者は、後者ですので、このアルバムが大変、気に入っています。室内や車の中でＢＧＭとして聴けば、明るい音色でノリノリの曲ばかりですので、まず気分の落ち込む人は居ないと思います。

EWIでのアンサンブルというのは少ないのではないでしょうか。
EWIというとどうも例のフュージョンって感じの定番が
思い浮かびますが、こういうのもありだと思います。
ただ、良く聞かないと鍵盤のシンセと何が違うのと思うかも知れません。
今後はオリジナル曲をもっと増やして欲しい感じです。
ともあれ、タイトルにもあるようにEWIの可能性を感じます。