戸塚教授の「科学入門」 E=mc2 は美しい! の感想

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タイトル戸塚教授の「科学入門」 E=mc2 は美しい!
発売日販売日未定
製作者戸塚 洋二
販売元講談社
JANコード9784062150255
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

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戸塚先生が特に深く研究してきたニュートリノを中心に
アインシュタインの事、太陽の光、核融合反応の事を取り上げ
科学の事を分かり易く説明しています。
E=mc2が宇宙のどこでも成立しその結果素粒子が生まれ、星が
生まれた事が易しく証明されています。
戸塚先生の人柄が文章の端々に表れています。

ニュートリノに関して世界的業績をあげられ、ノーベル賞受賞も間近だろうと目されていた著者ですが、余命が長くないことを予期されておられたのか、若い世代の為に「サイエンスする心」について書き遺されておられました。奥様が著者のパソコンに残っている未発表原稿を見つけられたそうで、既発表分(ブログ記事)と併せて本書の発刊となったそうです。
【主要目次】
1.最後のインタビュー、2.戸塚教授の科学入門:神の愛はダーウィンとガリレオに及ぶのか、アインシュタンの「神はサイコロを振らない」、アインシュタインの「E=mc^2」、植物の基本は「いい加減さ」、19世紀末科学の困難 光の科学、ニュートリノ、「自然」な宇宙・自然界のスケールとは何か、3.宇宙と素粒子
内容的には基本的な事柄から最先端の話題(CP非対称性、ヒッグス粒子、暗黒物質/暗黒エネルギー)にまで及びますが、理科好きの高校生であれば読める内容でしょう。通読すると、一流の物理屋の思考スタイルが伝わってきます。事実を数値化して考えること、式の意味をよく考えることの重要性が良く分かります。(例:太陽のエネルギー源&寿命、ニュートリノから見た世界はどれだけスカスカか?、プランク質量とプランク長さを持つ球はブラックホール) 「フェルミ推定」「次元解析」が"皮膚感覚"のレベルとなっていますね。ご自身の大発見の話はサラッと書かれているだけですが、数字化して考えることの重要性がよく分かる内容です。ご逝去15日前に行われた最後のインタビューでは、先生の少年時代〜学生時代の話があり、興味深く読めました。(師匠(小柴先生)と同様、著者も学生時代は決して成績が良くなかったようです)
本書に出てくる先生の言葉・先生の知己(バコール教授)の言葉は「知の限界」に挑戦する武士(もののふ)の言葉です。研究者を志す方は得る処が多いのではないでしょうか。

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