闘病記専門書店の店主が、がんになって考えたこと の感想

闘病記を専門にしている古書店の店長が、よりによってがんになった。
病気になると病気のことを知りたいけど、怖い、でも知りたい。
そんな気持ちになるのが普通の患者。
星野店長は、次々とこれまで読んできた闘病記を思い返し、
状況を納得し、心を満足させ、闘病している。
インターネット時代、多すぎる情報を嘆く人も多いが、
闘病記という、実践的でプライバシーの問題もクリアしている、
先輩患者の声が、どんなにこれからの患者を勇気づけるだろう。
そして、闘病記をどう読むかを、明らかに教えてくれている。
実用書であり、人の心を描く哲学書のような気もしている。