病気を治せない医者 現代医学の正体に迫る (光文社新書) の感想
参照データ
タイトル | 病気を治せない医者 現代医学の正体に迫る (光文社新書) |
発売日 | 2015-01-15 |
製作者 | 岡部 哲郎 |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334038403 |
カテゴリ | ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 病院・医者 |
購入者の感想
ずばり、133ページまで読めばよい。ここまでであれば星4つ~5つだ。しかしながらそれより先は著者が傾倒している東洋医学の宣伝というか押し売り的な内容に終始している。もちろん言いたいことはとてもわかるのだが、じゃあ保険適応じゃない生薬を煎じて処方する東洋医学を気軽に受けられるとでも??ということである。
漢方薬および東洋医療は西洋医療の限界を補うどころかそれを凌駕するものである可能性はたしかにある。実際に外来などで処方するツムラのエキス顆粒ですらとても良く効く患者は日常診療でしばしば見受けられる。だからこその保険適応内での漢方治療なわけだが、著者のように中国伝統医学を個人的に習得し保険適応外で診療(すなわち自由診療)できる医師が日本にどれだけいるというのか。
生活習慣病から難病まで多くの患者が「わらをもつかむ」気持ちで東洋医療を受けたいと願った場合、著者のクリニックをみんな受診すればよいのだろうか。あまりにも非現実的すぎる。自信満々なのは大変けっこうだが、133ページまでの馴染みやすく親しみやすい文章からガラッと変わって難解かつ複雑な保険適応外漢方治療の内容は、残念ながらとばしてしまう読者が大半だろう。
漢方薬および東洋医療は西洋医療の限界を補うどころかそれを凌駕するものである可能性はたしかにある。実際に外来などで処方するツムラのエキス顆粒ですらとても良く効く患者は日常診療でしばしば見受けられる。だからこその保険適応内での漢方治療なわけだが、著者のように中国伝統医学を個人的に習得し保険適応外で診療(すなわち自由診療)できる医師が日本にどれだけいるというのか。
生活習慣病から難病まで多くの患者が「わらをもつかむ」気持ちで東洋医療を受けたいと願った場合、著者のクリニックをみんな受診すればよいのだろうか。あまりにも非現実的すぎる。自信満々なのは大変けっこうだが、133ページまでの馴染みやすく親しみやすい文章からガラッと変わって難解かつ複雑な保険適応外漢方治療の内容は、残念ながらとばしてしまう読者が大半だろう。