僕だけがいない街 (2) (カドカワコミックス・エース) の感想

極力ネタバレを避けつつ読んだほうがいい作品だと思うので、本筋の内容に言及はしませんが、
一巻から引き続きテンションを維持したまま、どんどんと謎がバラ捲かれていき、期待感はどんどんと上がっていく
また現在三十代半ばの人間にとっては子供時代の空気を再体験できるのではというくらい、八十年代の小学生から見た世界が丁寧に描かれています
まだまだ物語は助走段階ですし、SF要素があるとは言えミステリ物なので最終的な評価はまだできませんが、このままの質を保ったままラストまで走り抜けてもらいたい

一言でいうと話はゲーム、アニメで散々出てきたタイムループモノ。
しかしながら、本作は探偵もののようなミステリー要素を含めており、
真相の鍵である伏線が所々にちりばめられ終始退屈することなく読む事が出来た。
また、母親やヒロインとの何気ない日々(幸せや悲しみ)を程よいスピードで表現している為、主人公への感情移入ができる。

・幸せ
・悲しみ
・喜び
・怒り

まだ2巻目にも関わらずこれらの重要要素を満たしてしまっている事に驚き。
さらにはミステリー要素と、欲張り過ぎではないか？と思うかもしれないが全てが絶妙に絡み合っている。

まさか散々出し尽くされたネタでこれほどのものが作れるとは…。