分析化学における測定値の正しい取り扱い方―“測定値”を“分析値”にするために の感想

　今日の原子力発電所の事故に伴う日々の放射線量など、判断材料として数値をみる際、その数値の意味をきちんと知らなければいけないと感じ、本書を購入した。
　
　タイトルに「分析化学における」とあるが、日常で取り扱われるすべての数値の意味を読むためのセンスを身につける本だと感じた。
　当方化学、数学が苦手であるが、この一冊の読める部分を抜粋して読むだけで、こうした数値センスが身につくと思う。
　分析化学の現場で数値を取り扱う人がメインターゲットなのかもしれないが、一般の人が数値から情報を得て、判断材料にするために必要な知識を、この本では数式等はあまり使わず、読み物として解説している良書。