Voice（ボイス） 2015年 01月号 の感想

全般的にChangeを昂揚させる記事が多く、いいですね。
書かれているかたはどなたも一流の方たちなので相当
指針強さは感じます。

好きな中西輝政氏がレポートを書いていましたので、購入しました。他にも、面白いレポートがありましたので、主なところを抜き書きします。

〇日中外交の第２ラウンド（中西輝政氏）
・有力な国際舞台における中国外交の歴史的な敗北と日本外交の勝利が浮き彫りになった
・習近平の強硬外交の裏付けとなる軍事力においても、日本に対する度重なる強硬な恫喝外交が失敗に終わったことは、対日政策に根本的な変更を迫ることになった
・習近平は、日本との関係をいったんリセットして対日戦略を立て直さない限り、ようやく固まりだしていた政権の基盤も、悪くすれば揺るぎかねないところまで追い込まれていた
・習近平は、第１ラウンドでの失敗に学び、軍事力を強硬に前面に押し出すのではなく、よりソフトな「微笑外交」を交えつつ、かつ力によって決して封じ込めることができない日本の中に手を突っ込んでくる、いわゆる政治戦争にシフトしていくだろう。すなわち「対日工作」の活発化である
・第２ラウンドでは、次の２つの命題を日本の対中政策の最も重要なキーコンセプトとしてはっきり設定することが重要なのである。すなわち、何があっても、「対中対等」を貫くこと、そしてつねに「普遍的価値」を日中が共有するよう訴え続けることである

〇ドイツ「脱原発」の失敗（渡部昇一氏・川口マーン恵美氏）
・「脱原発」を進めた結果として、ドイツでは電気代がかなりのスピードで上がり続けています
・再生可能エネルギーが電力系統に無計画に入ったことが、安定供給を難しくしています
・再生可能エネルギーは、お天気が悪い時のために、必ずバックアップ電源が必要で、火力、あるいは、原子力発電を絶えず待機させておかなければなりません
・日本に関して、よく「アメリカからシェールガスを買えば良い」「ロシアから天然ガスを買えば良い」という人がいますが、それはアメリカやロシアにエネルギーで日本の首根っこを押さえられることを意味します
・エネルギーの途絶は食糧封鎖と同じで、エネルギー面での独立こそが真の国力につながるということを、政治家が意識しいなければなりません