ペンギン夫婦の作りかた [DVD] の感想

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参照データ

タイトルペンギン夫婦の作りかた [DVD]
発売日2013-03-13
監督平林克理
出演小池栄子
販売元バップ
JANコード4988021137454
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

これを書いている2013年1月はまだDVDもブルーレイも発売前夜なのだが、映画館で観た映画があまりにラブリーだったので、フライングでレビューを書きたい。本作は大ヒットしまっくて映画史の興行成績を塗り替える、というような類の映画ではない。なんとか映画祭でグランプリ受賞、というようなアート作品でもない。佳作、という言葉が似合う愛すべき小品だ。

石垣島に移住した日本人と中国人のカップルを、小池栄子と台湾人俳優・王傳一(ワン・チュアンイー)が演じている。夫の帰化申請に出かけるところから映画は始まり、係官を前にしてふたりの物語が進んでいく。何げないやりとり、出会った島の人々、おいしい食べ物、そしてラー油作り。のほほんとした日常のなかで、ふたりの細やかな愛情が描かれる。風景の美しさはいうまでもない。

小池栄子も自然体で素晴らしいが、日本では「はじめちゃん」の愛称で知られるワン・チュアンイーの愛らしさが大きな魅力になっている。大の大人をつかまえて「愛らしい」もないもんだ、という気もするけれど、ほかに表現のしようがない。たどたどしいが決して不明瞭ではないオール日本語の台詞もよく頑張った(感情面を表すためにほんのちょっと中国語はあるが、字幕が付かない程度のもの)。

実在のご夫婦(辺銀さんというモデルになったおふたりがおられる)は、もっと日常会話のなかで中国語(や中国語の語彙)を使われるのではないか、と想像する。その意味では映画のなかで妻があまりに中国語を使わないのが少々不自然ではあるけれど、まあそのへんは日本映画だから仕方がないのかな。観た後、しばらくは幸せな気持ちになれる映画である。作家・村上春樹の表現を借りれば、小確幸(小さいけれど確かな幸せ)を感じることができる作品だ。「DVDやブルーレイが出たらぜひ観てみて」と多くの人に薦めたい。たっぷりの特典をお目当てに、僕も再度鑑賞しよう。

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