マルクス自身の手による資本論入門 の感想
参照データ
タイトル | マルクス自身の手による資本論入門 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ヨハン・モスト |
販売元 | 大月書店 |
JANコード | 9784272111145 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 |
購入者の感想
信頼できるという理由は二つある。
ひとつは、マルクス自身が修正した入門書であるということ。このことによって、資本論の精確な理解にむけての確実な「入門」が可能になるとともに、研究者にとってはマルクスが通俗化するさいにどの論点をどのように簡略化しても許容しうると考えていたのかを理解することができる。
もうひとつは、マルクスの経済学批判の営みにもっとも通じていると思われる大谷の手によって翻訳、注釈、解説がなされている点である。翻訳はわかりやすさを優先したため、研究者にとっては若干の違和感が残る箇所もあるが、注釈の精確さはこれじたいで価値を持つといってよいほどだ。解説も要を得ており、研究者にとって必要な情報も提供されている。
マルクスの経済学批判の営みをトータルとして把握するならば、マルクスの資本主義批判の根本が現在でも妥当することが理解できるだろう。本書は、そうした取り組みのための「入門」として最適である。
ひとつは、マルクス自身が修正した入門書であるということ。このことによって、資本論の精確な理解にむけての確実な「入門」が可能になるとともに、研究者にとってはマルクスが通俗化するさいにどの論点をどのように簡略化しても許容しうると考えていたのかを理解することができる。
もうひとつは、マルクスの経済学批判の営みにもっとも通じていると思われる大谷の手によって翻訳、注釈、解説がなされている点である。翻訳はわかりやすさを優先したため、研究者にとっては若干の違和感が残る箇所もあるが、注釈の精確さはこれじたいで価値を持つといってよいほどだ。解説も要を得ており、研究者にとって必要な情報も提供されている。
マルクスの経済学批判の営みをトータルとして把握するならば、マルクスの資本主義批判の根本が現在でも妥当することが理解できるだろう。本書は、そうした取り組みのための「入門」として最適である。