ストライクウィッチーズ キミとつながる空 (角川コミックス・エース 300-1) の感想

先日第二期の放送も無事に終わったストライクウィッチーズの公式同人誌とも言うべき漫画。
時系列ではテレビアニメ第一期のあとから第二期の前までの空白を埋める時期に位置取り。
部隊の解散後各地に散った面々の物語を描いている。
公式というだけあって登場人物たちの言動などに違和感がなく、ファンも納得の内容と言えそうだ。
ちなみに体裁としては短編集である。

さて、上述したように本作はアニメの間をつなぐエピソードで構成されている。
そのためアニメ第一期の視聴は大前提と言って良い。
（逆に第二期の視聴は基本的に無関係。
　二期から見始めたけどまだ一期を見ていない人にも不向き。）
ストライクウィッチーズシリーズをまだ知らない人が、どういった作品なのか知る手段として･･･といった形で手に取るのにはそぐわない。
あくまでもファンブックの一種と考えるのが妥当。
と同時に、登場人物はアニメのキャラクターだけに留まらず原作の広範に及んでいるためアニメファンにとっても目新しい要素は盛りだくさん。
なかなかに有意義な内容となっている。

以下、収録エピソードの概要。

解放されたペリーヌの故郷ガリアの復興に臨む二人（ペリーヌとリーネ）を描いたお話。
いわゆる美談な物語。
登場人物：リーネ　ペリーヌ　リーネ姉他、ゲスト数名

アフリカに転戦したシャーリーとルッキーニのお話。
戦闘行動はちょっとだけあるが、どう考えてもギャグ漫画のノリ。前後編の二本立て。
登場人物：シャーリー　ルッキーニ　第31統合戦闘航空団“ストームウィッチーズ”一同

スオムスに転戦したエイラとサーニャのお話。といっても戦闘行動は皆無。
エピソードとしては最も短く、ページ数は少なめ。
登場人物：エイラ　サーニャ　他1名

カールスラント組の三人に課せられたある任務についてのお話。
さすがカールスラントというか、このエピソードが最も戦闘行動の描写が多い。こちらも前後編の二本立て。
登場人物：バルクホルン　エーリカ　ミーナ