誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち の感想

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タイトル誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち
発売日販売日未定
製作者黒川 祥子
販売元集英社
JANコード9784087815412
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

新聞を広げると、眼に入って来る虐待事件…。我々は先ず加害者に憤りを感じ、のみならず、児相は?周りの者はと義憤し、そして辛かったろうね…。と、涙の1つを流す…。何時もながらやりきれないニュースです…。本書は著者黒川さんが2010年5月、京都地裁法廷内で我が子の点滴に異物を混入させ、3人を死亡させたとされる容疑者に対する激しい嫌悪感と疑問探求から始まります。4人の虐待児にスポットを充て、実際に施設内で寝食共にし、医師、施設職員、里親、等々の現状、過去談から心に傷を負った子供達の姿と周辺の現状をわかりやすくレポートされて居ります。有りがちな専門用語等々も控えめで、女性ならではのしなやかな文体です。しかし、子供達が受けて来た体験や弊害にはショックを受ける方も居られるかも知れません。例えば、野生動物の様に自己防衛本能が無意識に働く保育園児等々…。愛情さえ有れば…。それも有る里親の告白《私も殺してしまおうかと思った事も有ります。》凄まじい高さのハードルで有る事を知らされる事と成ります…。本書の最も評価すべき点は、5人目《大人になった、被虐待児、沙織》レポートに有るかと感じます。後書きに記された沙織さんのメール《私、ほんま、がんばってきたんよね。*中略、めげる前に背中押してもらえました。孤独じゃないと、初めて感じた瞬間でした。あかん、また、涙出てきた。》この沙織さん含め、4人の子供達、更に2012年10月時点で要保護児童約4万7000人のこれからの未来はとても長いのですね。世界に目を向ければ更にとてつもない人数です。知人で還暦過ぎても尚、幼少時のトラウマに苦しめられて居る方が居られます。わたくし独りが地団駄を踏もうが、月に吼えようがどうにも成りません…。《現在の自己中心社会》を考えさせてくれる、力著かと思います。*当初書いた文章に誤りが有り訂正致しました。改めてお詫び致します。

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