「見かけ」が仕事を決める! の感想

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具体的には「仕事ができる人は、靴を引きずって歩いたり、靴音を大きくたてることはしない。足さばきが小気味良い」。
私も海外・国内での経験を通じて「激しく同意」した内容だった。

ただ、服装に関しては、迫力不足。
「分類についての簡単な解説」に終始しており、「要はこうすべき！」といった率直な内容はない。
「そんなもの各人で考えろ」といわれればそれまでだが、そうであれば「成功する男のファッションの秘訣60（宮崎駿一）」のほうが具体的、且つ明快な内容。

私の服装に関する流儀は、すべてこの著者から学んだ。

ビジネスパーソンのイメージ戦略、外見力の重要性を説いた
2004年の『男の仕事は外見力で決まる』から8年、著者の大森ひとみ氏は、
AICI国際イメージコンサルタント協会が認定する上級イメージコンサルタント、
CIP（Certified Image Professional）から、
世界でたった9人のCIM（Certified Image Master）という、さらなる高みへ。
この新作は、大森氏のイメージコンサルタントとしての集大成と感じた。

スティーブ・ジョブズ氏やカルロス・ゴーン氏など、自らのイメージをデザインし、
マネジメントしている人物を取り上げ、
現代のビジネスパーソンに必要な装い、振る舞いについて、
基本且つ重要な要素をわかりやすく伝えている。

オールカラーで、ほぼ全ページに渡り写真やイラストが使用されており、
白黒のもの、イラストだけのものに比べ、非常にわかりやすい。
スーツ地の柄や織り、質感も視覚的にとらえることができ、
ネクタイやシャツの色、柄についても鮮明で、イメージしやすい。

最後に、実践編として登場する一流のビジネスパーソンが、皆『粋』であり、
男性として見習いたい輝きを放っている。

また、著者は『シビリティ（≒礼節）』の重要性を説いた
P・M・フォルニ博士の『