志水太郎の愛され指導医になろうぜ-最高の現場リーダーをつくる の感想

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医師の立場から拝見しましたが、特に目新しい内容ではありませんでした。大学等で指導医研修を課せられている方々からすればすでに見知ったことばかりです。失礼ながら指導医研修などを受けたりしていない方が突然研修医やコメディカルを指導しなければならない場合には良いかも知れません。日頃から指導医講習などを定期的に受けねばならない身からすれば、「本を読んで解決できれば苦労はしない」と言ったところでしょうか。
あと、レビューに著者の関係者（知り合いなど）が多く、それらの方々の内容に客観性がない物が多いのも気になりました。応援したい気持ちはわかりますが、「レビュー」としては不適当だと感じました。

著者と同じ世代の外科系の医師です。高評価に期待して購入しましたが、書いてある内容に目新しいものはありませんでした。全く予備知識のない人は別ですが、多少なりとも教育やリーダーシップに関心があり、類書を読んだことがある人にはお勧めしません。もっと良質で分かり易いビジネス書が他にいくつもあります。もちろん具体例は医療現場ではないですが、それらが全て理論に偏り過ぎているということもなく、十分応用が効くものと思います。
さらには、内容によれば著者は多数の病院に勤務してきたそうですが、短期間のバイトのようなものもカウントするのは読者に対する誠意としてどうかと思います。

本書のタイトルにもある通り、まさに「愛される」人間像を提案する名著である。ビジネス書では、「組織論」「リーダーシップ論」などが多数出版されているが、その多くは理論先行型の内容が大半である。しかし、本書は違う。
組織運営の理論や知識を求めているのはさらに上の人であって、少なくとも当該リーダーの配下にあるものにとっては、共に悩んでくれることや、困ったときに頼りになるなど、ほとんどが人間関係上の巧みさが求められている。
如何にストレスをかけずに人を動かせるか、そのためにはどのようにすれば「優しい言葉」をかけられるか、どうしたら肌触りの良い「ふるまい」ができるか。本書には、例えば「仕事をお願いするとき-『ぜひ先生にお願いしたいんだけど』」などの言わば殺し文句を紹介するなど、現場に即した、さらに通常の人間関係においても適用できるような適切で、温かい提案が随所にある。
もちろん、著者のMBA取得の経歴から、本書の背景には無数の理論的基礎があることは伺い知れる。その紹介にとどまらず、著者の経験知や暖かみのあるビジョンこそが、本書の神髄だと思う。0