ダンゼン得する 知りたいことがパッとわかる 会社設立のしかたがわかる本 の感想

　事情があって法人を設立することになり購入。株式会社の「設立」についてまではこれ一冊でほぼ充分だった。もうそれで星５。

　いくつか個人的な経験からの補足で、
１．定款の電子認証
　アドベのソフトについてはパッケージでなくサブスクリプション（月定額）を利用すれば数千円と安く済む。今後も利用することを考えればＩＣリーダー等機器を揃えても初期投資1万円以下で済みそうだ、と電子認証で進めたのだが「マイナンバーカード」がボトルネックとなった。
　2017年3月現在、入手まで2～3週間かかるという。顔写真入り等の事情があるにしろ、住基カードが即日発行だったのと比べて明らかなサービスレベルの低下で残念だ。急いでいたので諦めることにしたが、従来の紙での認証をするかというと、そこは行政書士事務所のサービスで電子認証代行を頼むこととした。それでも紙での認証より安く済んだのでよしとする。ここは個人で検索して見つけるしかないか。

２．登記すべき事項のオンライン申請
この「登記すべき事項の記載」はCD-ROM,CD-R,DVD-ROM,DVD-Rなどの磁気ディスク、もしくは、「登記・供託オンライン申請システム」で提供することになる。紙もダメだし、USBなども使えない。自分はオンラインで行おうとしたが（ここは電子証明書なしでも可）、このオンライン申請システムの利用時間が平日の8時半から21時と限られていて、急ぎなので諦めることに。でも家のパソコンはCDの書き込み系がうまく機能しないので、仕方なくネットカフェを利用。なんだか中途半端にテクノロジーに対応している感じが残念。

３．銀行の法人口座開設
　この本だとさらっと書いてあるが、昨今は振込み詐欺等もあって銀行の法人口座開設は厳しい。自分も一社審査落ちしたが、自分が選べる側などと考えないほうがいい。また、バーチャルオフィス等だと開設が難しくなる等もあるみたいだが、そこは何ともいえない。「総合的に判断して、今回は見送りさせてもらうことになりまして」などと銀行は言ってくるだけだ。