荒野の千鳥足《痛飲エディション》 [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトル荒野の千鳥足《痛飲エディション》 [Blu-ray]
発売日2015-02-04
監督テッド・コッチェフ
出演ドナルド・プレザンス
販売元キングレコード
JANコード4988003830199
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

オーストラリアの田舎町で、小学校の教師を務める男(ゲイリー・ボンド)が、
学校がクリスマス休暇に入ったので、鉄道で恋人の待つシドニーに向かう際、途中下車した、小さな町。
何故だか皆目分からないが、彼は、町中上げての歓待攻めに遭う。
すなわち、朝から晩まで酒場でビールを飲み、夜には、その酒場が硬貨の表裏を当てる単純な賭博場に早変わり。
本邦ではクリスマスは冬だが、オーストラリアでは夏だ。
ゆえに酒場は、常に、酒と吐瀉物と小便の臭いと、体臭とが入り混じり、むせ返るような臭気を放ち、
当然ながら臭気に誘われた何匹もの蠅が飛び回っていて、不衛生極まりない。
酒場は、常に男どもの下品な笑い声で充満し、いつしか彼も大声で笑いながら、ビールを飲んでいた。
彼は、たちまち持ち金を失うが、
「気にすんな、あんちゃん、取り合えず飲もうぜ!」
と、男たちは、どこまでも陽気で、鬱屈がない。
連日の自堕落な生活が、彼から自制心を奪い、堅気からダメ人間へと転落して行くのが分かっていても、どうしようもない「恐怖」。
目覚める度に、二日酔いの頭痛と「このままではいけない」という「危機感」という名の「恐怖」が襲ってくるが、最早自分では手の施しようがない。

そして町の男どもが、彼をカンガルー狩りに誘ってくる。
食用ではなく、単にカンガルーを面白半分に狩るためだけの「狩り」。
彼の感じた転落する「恐怖」は、まだ「序の口」に過ぎなかったのだ…。

原題:WAKE IN FRIGHT
邦題:荒野の千鳥足

オーストラリアと聞くと、
カンガルーとコアラの住んでいる風光明媚な国、
不思議な岩場で少女たちが神隠しに遭う国、
モヒカン頭がガソリン目当てに襲ってくる国、
という印象を受ける筆者の想像力も大概だが、本作品の内容も大概だ。

本作品の邦題を見て、飲めば飲むほど強くなる、ジャッキー・チェンの「酔拳」の如きガンマンが登場する西部劇を連想されるかもしれない。

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