ドキュメント アメリカ先住民―あらたな歴史をきざむ民 の感想
参照データ
タイトル | ドキュメント アメリカ先住民―あらたな歴史をきざむ民 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 鎌田 遵 |
販売元 | 大月書店 |
JANコード | 9784272330676 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
著者は、アメリカ留学中から、先住民との交流や調査を始め、それ以来20年間、アメリカ先住民の歴史を研究している新進の研究者である。本書は、アメリカ各地の多くの先住民居留地を調査し、友人関係を持った先住民の多くの家族史から、先住民の歴史を辿ったものである。公式の歴史からは見えない、アメリカ先住民の歴史の真実が見えてくる。
アメリカは、先住民の土地を略奪し、多くの虐殺を通じて「建国」された国である。殺戮は19世紀末まで行われ、その後、アメリカ先住民は連邦政府が定めた、不毛な土地に設けられた居留地に押し込められ、人々は貧困と差別の中で、現在に至るまで厳しい生活を強いられている。高い失業率、ドラッグやアルコール中毒、家族の虐待など、今も進行している先住民の苦難は、「自由と民主主義の国」アメリカの恥部である。
先住民の部族の中には、辛うじて部族の言葉、宗教や文化を伝えている人々がいるのは救いである。しかし、カジノ経営で入る巨額の収入が人々の生活を歪めているケースもある。本書は、アメリカ先住民の生の声を綴ることで、アメリカの真の姿を浮かび上がらせている。「公式」のアメリカ史やアメリカ先住民史と併せて本書を読まれることをお奨めする。
アメリカは、先住民の土地を略奪し、多くの虐殺を通じて「建国」された国である。殺戮は19世紀末まで行われ、その後、アメリカ先住民は連邦政府が定めた、不毛な土地に設けられた居留地に押し込められ、人々は貧困と差別の中で、現在に至るまで厳しい生活を強いられている。高い失業率、ドラッグやアルコール中毒、家族の虐待など、今も進行している先住民の苦難は、「自由と民主主義の国」アメリカの恥部である。
先住民の部族の中には、辛うじて部族の言葉、宗教や文化を伝えている人々がいるのは救いである。しかし、カジノ経営で入る巨額の収入が人々の生活を歪めているケースもある。本書は、アメリカ先住民の生の声を綴ることで、アメリカの真の姿を浮かび上がらせている。「公式」のアメリカ史やアメリカ先住民史と併せて本書を読まれることをお奨めする。