大学の宗教迫害 の感想

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参照データ

タイトル大学の宗教迫害
発売日販売日未定
製作者室生 忠
販売元日新報道
JANコード9784817407368
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般

購入者の感想

著者は宗教分野が専門のフリージャーナリスト。

本著は「大学の宗教迫害」と題しているが、その主な事例としてあげられているのが、

・統一教会の信仰をもっている学生
・統一教会系の学生団体である全国大学連合原理研究会に所属する学生(W-CARP)

に対する大学当局のハラスメントとも採られるような対応である。

なかには、大学当局が学生に棄教するよう積極的に迫ることが
個人の信教の自由を侵害することに当たるのか、
それとも、統一教会によって強制的に入信させられ、
宗教の自己決定の自由を奪われた学生を救出することに当たるのか、
興味深い問題提起となっている。

ただ、取材対象が統一教会関係者が多いのが気になるところ。
これに対して、大学側はどのような考えで宗教系サークルに
向き合っているのか、その点が抜けていると感じた。

個人的におもしろく読んだのは、本筋からはややズレるが、
第3章にある宗教社会学者でロンドン大学名誉教授の
アイリーン・バーカー氏と著者の対談。

宗教マイノリティに対する棄教のアプローチで、
自分の自由な意思に反して捕らえられ、
逃げたくても逃げられない状態で棄教を迫る
「ディプログラミング」という手法の解説は
考えさせられるものがあった。

反社会的とみなされることがある宗教団体だからといって
棄教させればすべてがよし、というわけではなく、
手段によっては、かえって心に深い傷を負わせることになる。
それをしてしまう大学、あるいは教授がいるとしたら、
その宗教の信者よりも、精神性が低いと思わざるを得ない。

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