1969 の感想
参照データ
タイトル | 1969 |
発売日 | 2011-10-12 |
アーティスト | 由紀さおり |
販売元 | EMI Records Japan |
JANコード | 4988006228450 |
Disc 1 : | ブルー・ライト・ヨコハマ - 橋本淳, 筒美京平, Ayumi Ishida 真夜中のボサ・ノバ - 橋本淳, 筒美京平, Hide to Rosanna さらば夏の日 - キャサリン・デサージュ, フランシス・レイ, Francis Lai et Severine パフ - レオナルド・リプトン, 野上彰, ピーター・ヤーロー, ピーター, ポール&マリー いいじゃないの幸せならば - 岩谷時子, いずみたく, Naomi Sagara 夕月 - なかにし礼, 三木たかし, Jun Mayuzumi 夜明けのスキャット - 山上路夫, いずみたく, Saori Yuki マシュ・ケ・ナダ - ジョルジュ・ベン, 永田文夫, ジョルジュ・ベン イズ・ザット・オール・ゼア・イズ? - ジェリー・リーバー, マイク・ストーラー, タダシ・ナガイ, レナ・コナー, ヨシオ・クロサキ, トーマス・M.ローダーデール, カミリア・ニエ 私もあなたと泣いていい? - 三沢郷, 三沢郷, Mieko Kaneda わすれたいのに - ラリー・コルバー, 奥山侊伸, バリー・マン 季節の足音 (ボーナス・トラック) - 秋元康, 羽場仁志 |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » 歌謡曲・演歌 » 歌謡曲 |
購入者の感想
美空ひばり、ちあきなおみの居なくなってしまった今の日本の音楽界で、最も幅広いジャンルを超えたレパートリーを持ち、美しい日本語の歌でリスナーを魅了することの出来る真の実力派シンガーと言える、由紀さおり。彼女こそは日本から世界のどこに送り出しても恥ずかしくないアーティストの一人だとは前から思っていたが、全く思いもよらなかったかたちでこの度の世界進出、ワールド・デビューが実現した。今までにもこの手の海外アーティストとのコラボ・アルバムは数多く作られて来たが、日本のみの発売のものばかりであった。しかし今回のこのアルバムは、まさに前代未聞の欧米・アジア等の世界22ヶ国同時発売である(もちろん海外のAmazonからも輸入盤が入手できる)。
このアルバムは彼女が「夜明けのスキャット」でメジャー・デビューを果たした"1969年"をテーマに日本の歌謡曲と世界の洋楽のスタンダード・ナンバーで構成されており、フランス語の「さらば夏の日」と少し英語が入る「パフ」を除いて、すべて日本語で歌われている。とかくこの手の作品は日本人の洋楽コンプレックスと西洋人の日本と中国を混同した変な東洋趣味に陥りがちになってしまいがちであるが、このアルバムではそれらが完全に克服されている。ピンク・マルティーニの「日本の心」を掴み切った演奏にも、大変驚かされる。まさに日本語歌謡曲が、世界に通用するワールド・ポップに昇華された瞬間である。
このアルバムは彼女が「夜明けのスキャット」でメジャー・デビューを果たした"1969年"をテーマに日本の歌謡曲と世界の洋楽のスタンダード・ナンバーで構成されており、フランス語の「さらば夏の日」と少し英語が入る「パフ」を除いて、すべて日本語で歌われている。とかくこの手の作品は日本人の洋楽コンプレックスと西洋人の日本と中国を混同した変な東洋趣味に陥りがちになってしまいがちであるが、このアルバムではそれらが完全に克服されている。ピンク・マルティーニの「日本の心」を掴み切った演奏にも、大変驚かされる。まさに日本語歌謡曲が、世界に通用するワールド・ポップに昇華された瞬間である。