ゴーギャン―私の中の野性 (知の再発見双書) の感想

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参照データ

タイトルゴーギャン―私の中の野性 (知の再発見双書)
発売日販売日未定
製作者フランソワーズ カシャン
販売元創元社
JANコード9784422210636
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

ゴーギャンの生い立ちから、画業、死までの人生が、詳しく分かり易く解説して
あります。またゴーギャンがどのような人物、性格で同時代の人々にどのように
見られ、受け入れられていたかも興味深く、詳しく書かれていますので読み応え
もありました。

「単純」かと思えば「複雑で難解」、「性急」かと思えば「慎重で計算高い」
「俗物」かと思えば「孤高」、「純粋な野心家」というか、かなり複雑な性格、
個性の持ち主だったようです。やがてヨーロッパを捨て(タヒチすらも捨てますが)
プリミティブな生活を送りましたが、結果的にゴーギャンの芸術はヨーロッパも、
タヒチも関係のない「近代の独創的な芸術」としてオリジナリティを確立した
ように思えます。後世への影響力はともかく、イズムや流行に「危機感」を
覚えて反抗し、独自の道を進んだゴーギャンは「正統な異端」だと思いました。

「私はときどき自分が狂ってしまったのかと思う。でも夜ベッドのなかでよくよく
考えてみると、やはり私は正しいのだ。」
貧困と病気、孤独、無理解の果てに表現された作品は、唯一無二の「独自性」を
アピールしながらも、何か怖ろしいほどの「普遍性」を宿しているように感じます。

本のサイズはやや小さめですが、読み応えは充分ありますし、写真や作品も多く
掲載されていますので、ゴーギャンに興味のある方々、あるいは知りたい方々に
おススメの一冊です☆

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創元社から発売されたフランソワーズ カシャンのゴーギャン―私の中の野性 (知の再発見双書)(JAN:9784422210636)の感想と評価
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