京の都 歴史を愉しむ!―地図と写真から見える! の感想

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参照データ

タイトル京の都 歴史を愉しむ!―地図と写真から見える!
発売日販売日未定
製作者川端 洋之
販売元西東社
JANコード9784791619726
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

地図と写真から見える!という副題の通り、京でおこった出来事を地図上で位置を示しながら、現在の写真と組み合わせて解説することで、歴史を可視化できる試みでした。本書の半分のページがカラーで印刷してありますので見やすさも好印象でした。

1章「京都7大重大事件」では、保元・平治の乱、応仁の乱、本能寺の変、池田屋騒動、禁門の変、坂本龍馬暗殺、鳥羽・伏見の戦いという7つの「事件」を取り上げ、その舞台となった場所や出来事の展開を地図上で示しています。
保元・平治の乱では法住寺殿や白河北殿、西八条殿や六波羅の位置関係を示しながら、平清盛などの後白河天皇側と崇徳上皇側の動きを例示していました。活字で平氏軍と源氏軍の戦いの行動を読むよりもずっと理解しやすいでしょう。

2章「歴史をたどる」では、歴史の舞台をめぐる、平安京の誕生、藤原氏の栄華、源平の時代、北山文化と東山文化、織田信長の上洛、秀吉がつくった京の町、新選組の登場、坂本竜馬の活躍などの項目が取り上げられていました。

112ページの「御土居」の項目では、京への入り口である七口を説明し、洛中と洛外を隔てる御土居について解説してありました。平野神社の鳥居近くの平野御土居(整備が進んでおり、写真も撮りやすい場所です)、北野神社境内の北野御土居、鷹ヶ峯近くの大宮御土居の写真と説明を付しています。往時の雰囲気をたどれますので、秀吉の行った京都改造のイメージが見えてくることでしょう。

3章「古地図と絵で見る京都」では、古地図に見る京都の町の変遷、洛中洛外図にみる京の町など、歴史地図や洛中洛外図の魅力を感じる内容でした。

折込の「京都鳥瞰大地図」も面白いですが、裏面の慶応4年の「幕末京都大地図」が興味をひくと思います。幕末時代に魅力を感じる人なら、新選組ゆかりの屯所にもなっていた西本願寺、島原、壬生寺、二条城、禁裏など、幕末の史跡をたどる際の散策地図として利用することで、歴史を体感できるでしょう。

4章「社寺をめぐる」の古社・名刹をめぐる、京の三大祭りと神社、名僧と名刹、歴史を刻む社寺、通りと川をめぐる、5章「文学をめぐる」などの項目は観光ガイドの役割も果たしてくれそうです。

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