金融腐蝕列島(上): 1 (角川文庫) の感想
参照データ
タイトル | 金融腐蝕列島(上): 1 (角川文庫) |
発売日 | 2012-10-01 |
製作者 | 高杉 良 |
販売元 | KADOKAWA / 角川書店 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
都銀首脳部による、不正融資を題材とした作品ながら単なる告発物の域に留まらず、登場人物の心理描写を通して現代の日本企業の裏面で苦悩する社員の姿を描いている。
正しい事を正当に意見する事を封じられ、組織の中での役割を担う幹部職員の有り様は、どの企業にも見受けられるものながら、企業方針の是非を問う立場の限られて社員を支える一般社員の事を想うと、日本という社会が日本企業の秩序によって構成されている様子が伺える。
社会人の誰もが理不尽と会社利益との間に板挟みになっている現代、本書を通じて自らの職務を改めて省みる好機につながると共に、変革を求められている企業活動において読者個々人の勇気を奮い立たせる内容である。0
正しい事を正当に意見する事を封じられ、組織の中での役割を担う幹部職員の有り様は、どの企業にも見受けられるものながら、企業方針の是非を問う立場の限られて社員を支える一般社員の事を想うと、日本という社会が日本企業の秩序によって構成されている様子が伺える。
社会人の誰もが理不尽と会社利益との間に板挟みになっている現代、本書を通じて自らの職務を改めて省みる好機につながると共に、変革を求められている企業活動において読者個々人の勇気を奮い立たせる内容である。0