xUnit Test Patterns: Refactoring Test Code の感想
参照データ
タイトル | xUnit Test Patterns: Refactoring Test Code |
発売日 | 2007-05-21 |
製作者 | Gerard Meszaros |
販売元 | Addison-Wesley Professional |
JANコード | 9780131495050 |
カテゴリ | » 洋書 » Subjects » Education & Reference |
購入者の感想
単体テスト自動化に関するノウハウを網羅した傑作である。
タイトルに「xUnit」が入っているが、大部分はxUnit以外のツールでも通用する、基礎的かつ本質的な内容である。
実際のソフト開発プロセスで単体テスト自動化しようと考えたとき、すぐに直面する問題がいくつもある。
・GUI、マルチスレッドなどの自動化が難しい部分にどう対処するか?
・テスト対象のモジュールから使われる他のモジュールのふるまいをどう制御するか?
・どのまとまりに対してテストケースクラスを作るか?
・テストケースクラスのソースコードをファイルシステム上のどこに配置するか?
・そもそも何をテストすればよいのか?
これらの問題をひとつひとつ自力でクリアしながら実際のプロジェクトを進めるのは、きわめて困難である。
本書は、これらの問題解決に必要なノウハウを、「戦略」や「テストパターン」や「におい」として与えていて、
新しいプロジェクトを始めるときに何をすればよいか具体的にイメージできる程度まで掘り下げている。
本書は、「テストケースの書き方」と「テストを容易にする設計方法」の2つの観点から書かれている。
この2つは不可分の関係にあり、クラス設計から(またはそれより前から)テスタビリティを意識することの重要性を痛感させられる。
その意味で、既存コードのテストを自動化したいと考えている人には本書だけでは不十分である。
そういう人には、経験者を雇うか、「Working Effectively with Legacy Code」を読むよう著者は助言している。
タイトルから連想される名著「オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン」と比較すると、
「デザインパターン」は、目次から探してレシピのようにすぐに使うこともできる本だが、本書はそういう使い方が難しいと思う。
テストパターンは相互の関連が深く部分的に理解してもあまり意味がないので、どうしても全体を理解する必要があるからだ。
最初からじっくり読んでいく場合、新しいプロジェクトが始まってから手に取ったのでは間に合わないだろう。
タイトルに「xUnit」が入っているが、大部分はxUnit以外のツールでも通用する、基礎的かつ本質的な内容である。
実際のソフト開発プロセスで単体テスト自動化しようと考えたとき、すぐに直面する問題がいくつもある。
・GUI、マルチスレッドなどの自動化が難しい部分にどう対処するか?
・テスト対象のモジュールから使われる他のモジュールのふるまいをどう制御するか?
・どのまとまりに対してテストケースクラスを作るか?
・テストケースクラスのソースコードをファイルシステム上のどこに配置するか?
・そもそも何をテストすればよいのか?
これらの問題をひとつひとつ自力でクリアしながら実際のプロジェクトを進めるのは、きわめて困難である。
本書は、これらの問題解決に必要なノウハウを、「戦略」や「テストパターン」や「におい」として与えていて、
新しいプロジェクトを始めるときに何をすればよいか具体的にイメージできる程度まで掘り下げている。
本書は、「テストケースの書き方」と「テストを容易にする設計方法」の2つの観点から書かれている。
この2つは不可分の関係にあり、クラス設計から(またはそれより前から)テスタビリティを意識することの重要性を痛感させられる。
その意味で、既存コードのテストを自動化したいと考えている人には本書だけでは不十分である。
そういう人には、経験者を雇うか、「Working Effectively with Legacy Code」を読むよう著者は助言している。
タイトルから連想される名著「オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン」と比較すると、
「デザインパターン」は、目次から探してレシピのようにすぐに使うこともできる本だが、本書はそういう使い方が難しいと思う。
テストパターンは相互の関連が深く部分的に理解してもあまり意味がないので、どうしても全体を理解する必要があるからだ。
最初からじっくり読んでいく場合、新しいプロジェクトが始まってから手に取ったのでは間に合わないだろう。