鉄道旅行のたのしみ (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトル鉄道旅行のたのしみ (角川文庫)
発売日販売日未定
製作者宮脇 俊三
販売元角川グループパブリッシング
JANコード9784041598122
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 交通

購入者の感想

鉄道紀行作家の宮脇俊三さんの著作が大好きで、本書も以前集英社文庫で読んだわけですが、今回角川文庫として再刊されましたので、改めて通読しました。

本書には懐かしい旧国鉄時代の鉄道の旅が記されています。その後の合理化によって本書で紹介されている路線のうち、廃線になったのも沢山ありますし、運行されなくなった列車も同様です。なにより宮脇さんとお別れして6年が経ちます。氏の著作は本当にほとんど読破するほどのファンでしたので、本書でも登場するようなウィットにとび、含蓄のあるコメントがただただ懐かしく感じました。

「鉄道旅行のたのしみ」と「駅は見ている」にわかれて構成されています。前半部分は、日本列島を縦横に走る旧国鉄の各線の見どころや良さを簡潔に記したもので、日本の全線乗車を成し遂げた筆者の体験と知識が網羅されています。乗れなくなったローカル線は、本書で沿線をたどることによって懐かしむことができます。

後半の「駅は見ている」は昭和58年当時の駅の姿をルポしながら、当時の世相を浮き彫りにしています。天王寺駅の朝、シャッターが開くのと同時にホームレスがトイレに入り、裸になって身体を洗う風景は、鉄道ルポを越えての視線です。高松駅での宇高連絡船到着風景も今となっては懐かしい光景です。スイッチバックが懐かしい塩尻駅が新駅になった記述も同様です。
本書でしか再開できない懐かしい光景もまた国鉄時代の思い出とともに少しずつセピア色になっていくようです。

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角川グループパブリッシングから発売された宮脇 俊三の鉄道旅行のたのしみ (角川文庫)(JAN:9784041598122)の感想と評価
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