美術の解剖学講義 (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 美術の解剖学講義 (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 森村 泰昌 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480085993 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 |
購入者の感想
講義と題名に有るように彼が実際にレクチャーしているように書かれています。表紙のデザインにつられて、なんだか面白そうだなー、なんてノリで買うと内容は以外にもまじめなのでがっかりするかも。私は特に森村さんのファンでは有りませんが、彼が有名人&有名絵画を自分自身を使って表現をすると言う、ある意味での究極の動かないものまねシリーズでもあるセルフポートレートワークにそれとなく興味を持っていた事もありこの本を購入しました。彼がセルフポートレートワークを行うにあたって、どの様にその対象になる作品を分析し、そしてその過程で何を発見したのか?が興味深く書かれています。よって森村さんの作品に興味の無い方は読んでもいまいちピンとこないかもしれません。彼が真似をしようとする対象人物や絵画の知識があったほうが100倍楽しめます。パッと見ただけで、あっあの人だ!とか、あの絵だ!と誰にでも分からせるのには単にかつらを被って化粧をするだけではダメなのか!と驚き、分かると同時に彼の分析力とその熱意に脱帽。