からすのおかしやさん (かこさとしおはなしのほん) の感想

娘と一緒に読んだ「からすのパンやさん」を、今は孫とボロボロになるほど楽しんでいました。
今回の「からすのおかしやさん」も次の世代へ引き継いでいくのでしょうね。

２歳、４歳の孫は、いろんな名前のついたパンのページで、パン探しをするのが大好きでしたので
おかしに名前がついてないのが残念です。

かこさとし先生、御年87歳の新作はなんと『からすのパンやさん』の完全新作なのであります。
40年の時を経て、一挙に4冊も新作が読めるとはそれだけで感無量です。

「チョコちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、オモチちゃん」の名を覚えている人ならば、
買って損はありません。童心に帰って、ほのぼのした気分に浸れること間違いなしです。
独特のあたたかい描線と、素朴な味わいの水彩塗り、美味しそうな食べ物の数々も40年前と変わっておらず、
かこ先生、よくこのお年になって新作を残してくださったなあ…とお礼を言いたい気持ちでいっぱいになりました。

なお今回の新作４冊は、どれから手にとっても良いようで実はちゃんと読むべき順番がありまして、
『からすのパンやさん』の完全な続編にあたるのがこの『からすのおかしやさん』となります。
話がちゃんと繋がっていますので、新作４冊全て読むつもりの方はこの「おかしやさん」を最初に
読まれることを強くおすすめします。

以下刊行順に話がリレー形式で、からす４兄妹でバトンを繋ぐ内容となっていますので、以下の順番で読まれるのがベストです。

からすのおかしやさん (かこさとしおはなしのほん)（１巻・チョコちゃんのお話）
からすのやおやさん (かこさとしおはなしのほん)（２巻・リンゴちゃんのお話）