CDで学ぶ 外国人患者が来ても困らない 外来診療のための英会話−CD2枚付 の感想

　構成は、各状況ごとの「対話」と「ドリル」の繰り返しとなっています。
　対話は、電話での問い合わせ・健康保険の支払方法・初診登録用紙の記入の仕方・症状を訪ねる・検査の指示と説明・服薬の指示・再診日を決めるなど、実際に遭遇しそうな状況が12個設定されています。本の対話のぺ―ジは見開きで、左ページに英語・右ページに和訳が書かれており、とても見やすいです（読者に考えさせるためか、ページをめくらないと和訳が見られない本もありますが、自分にはそれが煩わしいのです）。
　CDの対話は、医師と患者の会話が数分間録音されています。各状況ごとに、アメリカ人が話した例と、それ以外の外国人（スコットランド人、フィリピン人など）が話した例の2回が録音されています。発音は人種によってクセがあるので違いを知るのに参考となります。予め本で和訳を読み、ストーリーを覚えておけば対話も聞き取りやすくなります。
　ドリルは、各状況ごとに良く使う言い回しが20文位まとめてあります。対話同様、左ページが英語、右ページが和訳で記載されています。CDは日本語を話した一瞬後に英語の言い回しを話してくれるので、慣れればCDだけでも学習可能です。私は車のオーディオ機器に録音し、通勤途中で聴いています。
　これより安価な「よく使うフレーズをまとめたCD本」も持っています。しかし、対話が収録されていなかったり、日本語での説明が省略されていたりして、使い勝手は大分劣ります。幾分値段は上がりますが、本・CDとも構成が非常に良かったので、自分はこちらをお勧めします。