僕らが作ったギターの名器 (文春新書) の感想

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参照データ

タイトル僕らが作ったギターの名器 (文春新書)
発売日販売日未定
製作者椎野 秀聰
販売元文藝春秋
JANコード9784166607709
カテゴリエンターテイメント » 音楽 » 音楽理論・音楽論 » ポピュラー音楽

購入者の感想

私は音楽は好きだけれど、ペグって何?というほどのレベルです。
あるとき、電車で隣に座っていた学生が夢中で読んでいて、今時めずらしいなと思って購入しました。
たったそれだけの動機でしたが、一気に読んでしまいました。
途中に出てくる音楽の専門的なことは理解できたとは思いません。なにしろエレキギターなどテレビでしか見たことがないので。
しかし、何かを成し遂げようとすることはギター作りにかかわらず、通じるものがあります。
本文では楽器作りの楽しさにあふれていますが、幾多の困難に挑んでしか得られない楽しさであることがよくわかります。
これだけの試行錯誤を続けるにはどうしても資金が必要です。ある程度、商業的にならざるを得ないと思います。
そのあたりどう折り合いを付けてこられたのかが知りたかったです。
この本を最も薦めるとすれば、これから仕事に就く、あるいは就活中の学生ですね。
学校の教科書にいれてほしいくらいです。

ギターの歴史・ギター創作の哲学と分析・良いギターを創ろうとする情熱・その中で出合った人達との暖かな交流のエピソードの数々・・・1ページ1ページに感心・感動しながら、気がつくと一気に読み終えておりました。特に米兵の方々のブルーグラスバンドのエピソードには、とかくファッションとして軽く捉えられがちな音楽が、そうではなく演奏者および時代としっかり結びついた「音楽のあるべき姿」を感じ、強く心に残りました。
 また、1分の1・1000分の1のお話・・・氏の人間としての大きさとおおらかさ(確かさでもあります)に感動!「人間信頼」に基づいたギター創作の実践!そこに「生き方」さえ学ばせていただいた次第です。
 氏が某工房(1000分の1000の・・・)で創った「ソフィア(パブロ)」を持っております、別にもう一本某楽器店が同工房に注文して創ったギターも持っております。値段的にと同レベルと思われるこの二本の差は歴然としています。それは科学的な視点も含めた上での「人と共に生きる心」の勝利だと確信しております。
 どのページを読んでも暖かく爽やかで、上品かつ薫り高い名著です!

ギターそのものの構造や解説に留まることなく、モノづくりへの姿勢やこだわりを強く考えさせられます。
あたらしいギターが欲しくなってしまう、こまった本です。

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文藝春秋から発売された椎野 秀聰の僕らが作ったギターの名器 (文春新書)(JAN:9784166607709)の感想と評価
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