3D・背景・トーン収録 即席マンガ素材集(DVD-ROM付属) の感想

☆は若干甘めにつけました。
・この本の購入を決意したのは背景線画です。
かなり描くのが面倒くさいビル街や住宅地、駅構内、ファーストフード店などのシーンがレイヤーをわけたトーン付きで収録されており、
線画のタッチも手描きらしいあたたかみがあって使いやすいです。
欲を言えば看板の文字ももう一手間くわえて、フォントでなく手描きで仕上げてほしかったです。
看板文字にフォントが多用されていると大変デジタルっぽくて興ざめなので…（自分はフォントをフリーハンドでトレスして使っています）
もっとこういう「トーン＋手描き線画」のスタイルの素材が増えてくれたら大変ありがたいと思います。

・3D素材はこの本を買うまでもない単純なオブジェクトが多いです。
コミスタEXや素材配布サイトCLIPなどでクオリティ高いものが無料で手に入ります。
ただ、この本の中に収録されている東京仕様の銀杏をかたどったガードレールは自分の知る限り
CLIPやコミスタEXにはないので、東京が舞台のマンガを描いている自分にはありがたいです。

・ワンポイント素材は単品で見ると失礼ながらダサいものが多いです。
が、街中の看板やCDのジャケット、背景に映り込むTシャツの柄など、
「それほど重要ではないけどここに何か柄が必要、でもいちいちデザインまで考えている時間がない」
というシーンに使うにはちょうどいいと思いました。デザイン素材集にある絵だと洗練されすぎていて
かえって浮いてしまうことも多かったので、このさじ加減はうまいなと思います。
（それでももうちょっと今風にできたのでは…とか、せっかくマンガ用に特化した素材集なので
もっと手描き風のものも収録してほしかったなと思わないでもないですが）

・収録されているトーンの柄は和柄がなかなか使い勝手がいいと思います。
柄が細かすぎず、和服に貼るのにちょうどよいです。0