記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争 (小学館101新書) の感想

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タイトル記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争 (小学館101新書)
発売日販売日未定
製作者上杉 隆
販売元小学館
JANコード9784098250769
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア » ジャーナリズム

購入者の感想

その弊害ぶりと排他性を告発し、記者クラブとの全面闘争を続ける著者の、「ジャーナリズム崩壊」に次ぐ第2弾。雑誌媒体に発表済みの記事に加筆修正されたものだが、今一度記者クラブの問題点が確認出来るし、本書でその実態を初めて知る者には驚きだろう。自身の私怨が些かハナに付いた前著に比べ、記者クラブの既得権益と排除、特権意識、権力との馴れ合い、出来レース化した実情を撃つルポとなっている。
自民党政権時代、かこみ会見で、総理が3回答えられない質問をした記者は罰せられると言った馬鹿げた話から、批判を続ける著者への圧力と言った強権的手法まで、披露されているエピソードがどれも真実ならば、ジャーナリズムの真髄からはほど遠く閉塞感を持つものだし、全く以て情けない限りだ。
著者によれば、現在全ての放送メディアからパージされている状況下だと言う。巻末に、記者クラブのオープン化についての、各社の見解が挙げられているが、業界トップの数社が未回答と言うのは権威主義的で、なんとも狭い了見だし、反論を含め、言論の場で論議されないのは残念でならない。
200ページの全てを記者クラブの批判に費やした感のある本書。その言説を総てにおいて良とする訳ではないが、ある意味いかなる事項よりも、新聞、テレビの放送業界ではタブー視、黙殺されているこの問題について、私たちは、意識として頭に入れておくべきだと思うし、既存メディアが、外国メディアのみならず、国民から愛想を尽かされる前に、記者クラブが淘汰再生され、自由闊達な意見交換の場となる事を願う。

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