突撃! となりのプロゲーマー の感想

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参照データ

タイトル突撃! となりのプロゲーマー
発売日販売日未定
製作者くつきかずや
販売元イースト・プレス
JANコード9784781612744
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

プロゲーマー:企業からのスポンサードを受け、ゲーム大会での賞金や配信活動での収入を合わせて生計を立てている人々

この説明からゲームの世界に馴染みのない人はどんな人物像を想像するでしょうか?
好きなことをしてお金をもらう自由気ままな人々、といったところでしょうか。

作者のくつき氏は格闘ゲームの世界に生きるプロゲーマーに焦点をあて、
猛者が集う新宿のゲームセンターやラスベガスの世界大会などに熱心に足を運び、
プロゲーマーたちのリアルと、盛り上がりつつあるe-spotsシーンの活気を取材します。

取材の中で浮かび上がってきたプロゲーマー像は決して先述のようなお気楽なものではなく、
実力主義の世界に身を置く緊張感あふれるアスリートとしての姿であり、
未成熟なe-sports業界への不安も感じつつ、ジャンルの未来を背負って活動するパイオニアとしての姿でした。

個人的には、「プロゲーマー個人個人に焦点をあてたマンガである」ということがとても有意義に感じられます。
例えば、卓球やテニスに詳しくなくても福原愛選手や錦織圭選手を固唾を呑んで見守るように、
魅力あるゲーマーを数名知っていれば、格闘ゲーム自体に詳しくなくても観戦を楽しむことは十分に可能ではないでしょうか。
そういった意味で、格ゲーに馴染みのない人がまずは観戦者になるための入門書として最適と感じます。

一方、試合内容を紙面上で再現することにはあまり力を入れていないため、
名勝負と言われる試合が一コマで再現されてしまうのは少々もどかしかったです。
もしこのマンガを読んで少しでも興味を持ったという人がいれば、
作品内でピックアップされている試合をyoutubeやニコニコ動画で検索してみていただけると、
大会の熱気や観戦の楽しさがわかっていただけるかと思います。

※3巻まで読んでの全体的なレビューでした

主に、次のゲーマーが登場します。

・ウメハラ
・ときど
・マゴ
・板橋ザンギエフ
・ふ〜ど
・ちび太
・sako
・かずのこ
・ジャスティン・ウォン
・Infiltration

プロゲーマーの漫画は、梅原大吾氏が中心になるものが主流ですが、
本書は「企業と契約しているプロゲーマー」に着目しているため、話題が豊富です。

この漫画が面白い理由の一つは、作者(カスタードプリンの人)の行動範囲が広いこと。
格ゲーしたい! プロゲーマーに会いたい! という情熱から、全国各地のゲームセンターと国際大会を取材しているので、現場の空気が伝わってきます。
中でも「なんだよ板ザン、シュンじゃねーじゃん!」「ありゃー、ふ〜どもガチじゃねーな」って会話がよかった。
作者のくつきかずや氏が見聞きした歓声と煽りが、ちょくちょく挟まれるのも本書のポイント。
新宿のタイトーステーションやゲームニュートン大山店などが登場しており、ゲーセンにプロゲーマーが降臨した時のどよめきが伝わって来て楽しい。
ところで、作者は有名プレイヤーに対して神を拝むような態度で接するんですが、かずのこ氏とは何故かフランクに接していてなんか笑った。

惜しい点が一つ。
対戦ゲームの熱さ、プロゲーマーの勇姿をアピールする際に「この会場は甲子園みたいだ!」「まるでプロゴルファーだ!」と、他の分野を引き合いに出していること。
プロゲーマーの認知度を高めるための解説なので、仕方がないんですけども、「まるでMOBAやFPSの大会だ!」といった表現はまだできないんだなぁ、と。

さて、本書の構成は以下の通り。

■プロゲーマーへのインタビュー
・ときどの練習量と心量は凄い編
・板橋ザンギエフ&ふ〜どの二人は熱い編
・sakoスペシャル編
・マゴの中学生時代編
・ウメハラの対インフィル編
■格ゲー大会のレポート(Evolution Championship SeriesやSouth

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