フィードバックファイル 2(初回生産限定盤)(DVD付) の感想

クセになって何度もリピートしてしまってます。
どの曲も好きなんだけど特にあまり触れられない「冷蔵庫のろくでもないジョーク」の疾走感が好き。

すでにシングルやコンピを買ってきて、持ってない音源は「ローリングストーン」と「スローダウン」のみ、買おうかどうか迷ってる、というような方へ。
結論、買っていいと思います。
もちろん、「ローリングストーン」「スローダウン」は素晴らしいです。
ライブ音源&特典映像も嬉しいです。
いつもの英訳あり。
ジャケットも◎。
でもそれだけではありません。
時系列にそって並んだ曲たちを聴いていくと、それぞれの曲を聴いていたときの思い出が次々に蘇ってきます。
「十二進法の夕景」は2006年。
その後経験した様々な感情を鮮やかに呼び覚ましてくれました。
(『フィードバックファイル』とはよく言ったものです。)
というわけで、大抵の音源はすでに持っているという方でも楽しめると思います。

コンピ盤収録曲やアルバム未収録音源を纏めた裏ベスト「フィードバックファイル」の第2弾。といっても、予備知識なしに聴けば普通のベストとしか思わないだろうというほどの名曲群。感じるのは特に2011年以降の楽曲において顕著だと思うのだけど常に同時代性を内包させようと言う事に意識的なんだなと。「ローリングストーン」の「気分はどう?」って問いも、「スローダウン」の「Baby, slow down」って呼びかけも今の日本に向けたロックバンドとしてのアティチュードなんだろうな、と。そのスタンスは全くずれていないと思うのだ。現在のメジャーグラウンドの邦楽ロックバンドの中では傑出した存在であると思う。
余談。「冷蔵庫のろくでもないジョーク」の歌詞の頭を繋ぐと「潔の暴れロック」と読める、と雑誌のインタビューで知った。シリアスとユーモアのバランス感覚も上手いですな。0