オリエント急行殺人事件 ブルーレイBOX [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルオリエント急行殺人事件 ブルーレイBOX [Blu-ray]
発売日2015-04-01
出演野村萬斎
販売元ポニーキャニオン
JANコード4988632149136
カテゴリTVドラマ » 日本のTVドラマ » ジャンル別 » 全タイトル

購入者の感想

あくまで私個人が知りえた範囲内での、私個人のレビュー。

ネタバレになるが、あえて書かせていただく。

テレビを見ていてこんな終わらせ方をしていいのか、と思った

本作は、乗客側にもスポットをあてて、まるまる2時間使用している。(正確に

はCM等で誤差はあるが)

それで視聴者の興味を引こうと思ったのだろう。しかし、最後の最後で探偵の勝

呂武尊のとった行動は、同情はできるが探偵としては、やってはいけないことを

やった。これは許されるのか?

アルバートフィニーの劇場版では二つの可能性を推理して決断を鉄道の重役に委

ねた。

デビットスーシェのドラマ版では、「外部犯」と警察に伝えた後、涙目で怒りに

震えながら列車を後にした。

劇場版では、ポアロは決断していない(逃げたとも取れるが)

ドラマ版では、ポアロは探偵とはいえ、探偵も人間。苦渋の決断だったと思う。

しかし本作のラストシーン。あれは私は許されないと思う。たとえ被害者がどん

な悪人でも殺人は犯罪。そして犯罪は犯罪と勝呂武尊自身が言っていた。

二つの可能性に対して勝呂武尊は結論を鉄道の重役に意見を聞く。しかしその意

見に勝呂武尊は外の雪に対して足跡がないことを理由に反論する。ここまでは普通。

しかしここから探偵として最も許されない行動に出る。乗客の一人を名指しして

外を歩かせるのだ。そして白々しく「こんなに現場を荒らされては・・・・」な

どと言ってのける。そして指示しておきながら「私のしたことではないが」と。

さらに「これは勝呂武尊が解決できなかった事件」の後のセリフ。

「これほど誇らしいことはない」と言った。被害者はたくさんの人から恨みを買

っているとはいえ、殺人は殺人。

パロディドラマとしての評価が目立ちますが、復讐のための殺人事件をパロディにしても笑えないと思いました。
これまでの三谷作品である、ホテルの話や、陪審員の話は、勧善懲悪だったため笑える所もありました。
ところがこの原作及びオリジナル映画は、観客に被害者に対する嫌悪感を感じ犯人側に同情させる事によって、重く暗い殺害シーンの後に葛藤を経て本来憎むべき殺人という犯罪行為を許せる心情になってしまうストーリーです。 要は殺人のトリックと犯人(達)と探偵のシリアスな心理のやりとりが売りの作品です。

それを、こんなお笑いパロディにして面白いんでしょうか? 笑えるんでしょうか? 私には理解できません。
何より、犯人達に同情できませんでした。仕方なく殺人を犯す覚悟も悲哀も感じませんでした。
犯人の佐藤浩市氏にも愛嬌があったためか嫌悪感を感じず、
また杏演じる公爵夫人がバカに見えてくるほど、演出に違和感を感じずにはいられませんでした。
さらに、協力者の喫茶店のマスターが意味もなく殺されてしまうシーンなど???というシーンもあり、
どうして出演者たちの一人でも文句を言わなかったのか不思議で仕方がありません。(それとも言わせない空気があったのか?)

とにもかくにも、三谷作品は面白いから面白いはずだ、という先入観で観ている人が多い気がします。
舞台作品で評価されている三谷作品を面白くないと感じる人は感性が変だという空気があるのでしょう。
でも、王様は裸だ!と私は敢えて言います。
パロディには向かない原作です。

言えるかしら?野村さんと三谷さんのファンならば、楽しめるかもしれません。名探偵ポアロの方のオリエント急行の方が重厚な感じがします。ただ、どうして殺人に至ったかが、描かれていてよかったです。

シドニー・ルメット監督の英国EMI映画『オリエント急行殺人事件』を意識的に模した作品で、それ以上でもそれ以下でもありません。
パロディとは言えないでしょうが、完全に模写しています。
第一夜は急行発車から殺人事件が起き、探偵が事件を解決するまで。英国映画のポワロ役アルバート・フィニーを野村萬斎が演じる。フィニーの役作りを知っていれば笑ってしまうと思います。悪い意味ではありません。野村萬斎は原作のポワロ役を演じているのではありません。アルバート・フィニーの映画のポワロを演じているのです。これは完全に三谷さんの遊び。
キャストで見ると、ローレン・バコールを富司純子、バネッサ・レッドグレーヴを松嶋菜々子、イングリッド・バーグマンを八木亜希子、アンソニー・パーキンスを二宮和也、ジョン・ギールグッドを小林隆、リチャード・ウィドマークを佐藤浩市、ショーン・コネリーを沢村一樹、マイケル・ヨークを玉木宏、ジャクリーン・ビセットを杏、マーティン・バルサムを高橋克実、ウェンディ・ヒラーを草笛光子、レイチェル・ロバーツを青木さやか、医師を笹野高史、コリン・ブレイクリーを池松荘亮、イタリア人デニス・クイリーを藤本隆宏といった顔ぶれは、外国の俳優たちと微妙にズレていて、微笑ましい限りです。元の外国の俳優さんのファンは怒ると思いますが、プロデューサーや三谷さんは織り込み済みなんだと思います。車掌の西田敏行はジャン・ピエール・カッセルとはどうあっても重なりませんが、それはご愛嬌。本格ミステリーは一種のファンタジー(おとぎ話)ですから。
第二夜は犯人たちが計画に参加するまでの色々な事情が描かれます。三谷幸喜のオリジナルですが、共犯者を集めていく手順は『七人の侍』を下敷きにしていますね。
河野圭太の演出には工夫やケレンがなく、淡々としたものでした。

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